マブラヴ オルタネイティヴ



◇DATA◇
発売:2006年2月24日
DVD-ROM1枚 フルボイス
ジャンル:あいとゆうきのおとぎばなし

原画:Bou
シナリオ:
まふまふ仔犬ちゃん/反重力生命マー/鬼畜人タムー

――絶望の地平に朽ち逝く魂の残照――
   滅びゆく世界に燃え上がる命の炎――
   ――そして紡がれるもうひとつの未来

謎の宇宙生命体、BETAに侵略されつつあった地球。
人類は、地球上のBETA駆除のための最終にして最悪の作戦「オルタネイティヴ5」を発動させた。
原子爆弾を地上に撒き散らし、地球を死の星とするこの作戦。
人類存続のために地球外へ逃れられたのはほんの一握りの人間だった。
そして、主人公 白銀武(しろがね たける)は地球に残り、この星と運命を共にすることになる・・・

オルタネイティヴ5発動後の記憶は曖昧だった。
もう、死んだのかもしれない。
しかし、武が眠りから覚めて意識を取り戻した日、それは2001年10月22日。オルタネイティヴ5発動前の地球だった。

一度経験したはずの世界で目覚めた武。
彼は、この先起こることのほとんどを知っていた。そして決意する。
「この星を守る。オルタネイティヴ5は発動させない。人類は、俺が守る」

香月副指令の協力の下、未来を少しずつ変えていく武。
武のおかげで回避できたBETAの襲撃もいくつかあった。
しかし、未来が変わる中で、武の知らない展開も起こるようになっていき・・・

 総評:9点

■シナリオ ・・・10点
長かった。
私のプレイ時間は33時間程度ですが、フルボイスをじっくり聞いていたらもう少しかかるのかな?
シナリオはメインヒロインの純夏ルートのみの1本道(※)ですから、その長さはご想像頂けるかと思います。
しかし、その長さが全く気にならないのが素晴らしいところ。
ドキドキわくわく、ハラハラ、そんな気分を恒常的に感じられました

最後の作戦の描写が意外とあっさり最終段階に移行したので「あれ?」て感じでしたけど
BETAの量との戦いはそれまでに何度も描いていたから省かれたのでしょう。

前作「マブラヴ」の続編であり、シナリオとしてはアンリミテッド編の続きになります。
学園生活を描いたエクストラ編に織り込まれたいくつかの謎もこのオルタで解き明かされ、
全ての物語が一つの物語だったと納得できるシナリオ展開になっています。

展開は至ってシリアス。ラブコメ要素はありません。
熱いSF展開の連続です。
ただ熱いだけではなく、仲間達の心情描写にぐっとくる場面もしばしば。
「仲間の良さ」を感じられるのは、マブラヴの醍醐味ですね。

なお、グロテスク描写があることでも有名なこの作品。
確かにそういった表現はありますが、私は気にするほどではないと思います。
絵の割合としては非常に少ない心理的に恐怖感を煽るシナリオは割合が多い気もしますが(^^;
私は、グロテスク描写よりも敵であるBETAのデザインに嫌悪感を抱きましたね。気持ち悪い。
これもグロテスク描写と演出の一環なのかな?
全然かっこよくないから、BETAは憎い存在にしかならないので。

以上のような感じなので、キャラ萌え要素を求める方には苦痛でしかないシナリオかもしれません。
そういった方々は、プレイしない方がいいのかも。
けれど、前作が好きで、キャラクターも好きで、彼らの信念や生き様を見届けたいという方は是非プレイ!
私は、プレイして良かったと思っています。

(※:途中の選択肢で、ちょっとした演出は変わるようです。途中の選択肢で選んだヒロイン寄りの展開になる部分がある)

■システム …9点
アージュの売り、rUGPシステムは今回も文句なしです。
立ち絵がちょこちょことよく動き、決して単調にならない会話イベント。
それに視覚効果も加わって、普通の会話シーンなのにアニメを見るような感覚になれます。
今回は目パチ・口パクも加わり、AGES-ACS(立体音響演算)も綺麗に働いている(たまに音が遠すぎたり、近すぎたりする気がする時もあるけど)ので演出はかなりのハイレベル。rUGPを体験したことがない人は、ホント、一回は体験して欲しいです。アージュ作品ならなんでもいいけど…やっぱ最高レベルにあるオルタがいいかな!

演出には完全なムービーアニメのほか、2DCGを駆使したエセムービーもありまして戦闘シーンを盛り上げます。
息つく間もない戦闘シーンでは音声も強制オートになるので緊張感が溢れます。
たまに、オート音声が被ってしまう(まだセリフ終わってないのに次のセリフが流れる)のがあったのがちょっと残念。

セーブもいつもと同じ、使いやすいです。セーブ個数は無制限(HD容量の許す限り)。
サムネイル、システム日付、重要度の設定、コメントの編集。重要度の変更、コメント編集はセーブ後いつでも可能☆

文句なしのシステムですが、減点の理由は回想モードがないこと。
「見直すほどのものはない」という意見も巷にはありますが、私はやっぱり欲しかったです。
CGだって、グロくないのの方が全然多いのに〜!!

パッチは、OHPにて「グロ緩和パッチ」が配布されています(^^; >>配布ページ
どうしてもグロが駄目なんだー!という方は適用してみては?
私は、あまり得意じゃないけどまぁ大丈夫だったので、あてろ!とは言いません。

■絵 …8点
原画は前作から引き続きBou氏ですが、絵柄が結構変わっています。全体的に丸みを帯びたかな。
で、比較的最近描いたであろう原画は線がかすれてるというか…なんか違和感があります。
かわいいし綺麗なんですけどね。
あと、君望キャラがいることからわかるようにバカ王子氏らも原画参加されています。
メカニック要素が多いこともオルタの特徴ですが、戦術機のイベントCGは総じて綺麗でかっこよかったです(ロボットに関してはかなりの素人目ですが)。

前述の通り回想モードがないため、イベントCGの正確な枚数は把握しかねます。
が、私がプレイしながらメモした数によると、差分抜きで総数約200。前作からの流用に関してはカウントしたりしなかったりしているので(ぉ)実際にはもっと多いはずです。なお、新規CGのみだと約150枚。こちらは戦闘シーンのCGカウントが甘いです(^^; あと戦闘の作戦画面やBETA解説画面なんかはカウントしてないです。あくまでも概算で。
総数200とした場合、HCG率は2%(苦笑)。一瞬フラッシュバックする前作からの流用を入れれば5%にはなる…かな?(^^;
エチには期待しないでください…。内容も、和姦の方はものすごいあっさりしてるし。

なお、オルタは画面サイズが1024×600のビスタサイズです。
1024×768解像度のモニタの場合、フルスクリーンにせずとも横幅は画面いっぱいになるというわけ。
横幅が大きくなっているだけでなんだか迫力アップ。
しかし、画面サイズが大きくなっているために、前作からの流用CGは引き伸ばされてピンぼけた感じなのが多いです。
なぜ、原画からリサイズし直さなかったのかは大きな疑問。

おまけ。プレイ中にメモしたCG一覧を添付します(それぞれのCGに対して管理人が勝手にタイトル付けました/爆)
ちゃんとカウントしたんだぞーということの主張と、皆さんがイベントCGを思い出すきっかけになればと思いまして。
CG一覧はこちら。※ネタバレ注意! 画像はありません。

■音楽 …7点
主題歌はJAMプロジェクト『未来への咆哮』。
JAMプロジェクトって??という感じなんですが(私はそうでした;)何を隠そう歌ってるのは影山ヒロノブさんですよ!
CHA-LA HEAD-CHA-LAですよ!(古?)
これまでのマブラヴ(主題歌:栗林みな実さん)とは打って変わって熱いです。
最初、違和感を感じたけど結構合ってるかなー。と思えてきます。
バラード調の挿入歌もあったりして。
最終的なスタッフロールでの曲は『マブラヴ』ですが。
オーケストラ曲も多く、迫力ある音楽でした
タイトル画面の『未来への咆哮 オーケストラver.』(←注・勝手に命名)がお気に入り。
そんな感じで音楽も良かったと思うのですが、如何せん回想モードがないので、確認ができない。
本編プレイ中はシナリオに夢中で、あまり音楽が記憶に残ってない(ぉ。ので7点。

■総評 …9点
面白かった、の一言です。3年待った甲斐がありました。
元々マブラヴが好きだったからこの3年間を待ち続けたけど、おかげで3年間マブラヴキャラのことは忘れなくて、いつまでも古い作品という印象にならなかったことにも感謝です。この感謝は副産物的ですけどね。
エクストラをプレイした時は、ここまで深い物語になるなんて想像もしなかったけど、よくぞ作り上げてくれました。
別売りになったけどまぁいいやという感じです。
中途半端に売り出されて、適当にハッピーエンドなのより全然いいかと。
内容が良かったからこの値段でもOK。

キャラゲーとして萌えを求める方にはお勧めできませんが、シナリオ重視でSFが好きな方にはお勧めかな。ただ、前作からプレイして頂かないといけないという難点はありますが; 前作はもう結構安いと思うので、残る問題はプレイ時間ぐらいかな? プレイされる場合は、アンリミで多くのヒロインを攻略しておいて欲しいです。そうすると、オルタの最後で「お!」と思えると思いますよ。

ちなみに、声優陣の豪華さは前回から変わらずです。
石○さんや三○さんは今回は参加されてなかったようですが、主役(武)は前回以上にしゃべってくれますよ〜。
その他有名どころもりもりです。皆さんお上手なので不快感ナシ。

正直、客を選ぶ作品ではあると思います。
一般的なエロゲとは雰囲気が違いすぎるので。
けど、単純にゲーム(ビジュアルノベル)として、良い作品だったと私は思います。
これだけのレベルのゲーム(というか、ビジュアルノベル)を作れるメーカーはそうないのでは。
アージュファンはまだやめられないかな、何と言われようとも。

お気に入りキャラ:御剣冥夜
            ここに来て、冥夜がトップになってしまいました(汗
            純夏も良かったんだけどね!可愛くて切なかったけどね!…冥夜の最後の方が印象的だったんですよぉぉぉ。
            良かったです、はい。いつも武を支える強い姿も素敵でした。純夏は2位でお願いします。
            彩峰は委員長とセットで3位。(委員長躍進〜w)

2006.04.09

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