君が望む永遠 〜special FanDisk 〜

◇DATA◇

発売:2004年6月25日
DVD-ROM1枚/フルボイス/フルカラー
ジャンル:ファンディスク

原画:バカ王子ペルシャ

あの事故が起こらない未来があるとしたら、
      僕たちはどんな関係を紡いでゆくのだろう――

高校最後の年・・・
涼宮遙との出会いが、主人公・鳴海孝之の高校生活を変えた。
いくつかの壁を乗り越えた先で、孝之が見つけた優しさと幸せ。
けれど、その幸せはあまりにも儚く・・・

『君が望む永遠』第1章の最後に用意された避けられない事故。
もし、あの事故が起きなければ二人はどんな未来を迎えたのだろう。
そもそも遙からの告白を受けなければ、一体どんな人間関係が待っていたのだろう。
・・・そんな「if」の世界を覗くための作品です。

総評:8

アージュの大ヒット作、『君が望む永遠』のファンディスクが登場!
原作では在り得なかった「if」の世界を楽しんで下さい。

《君が望む第1章》
  シナリオ: タシロハヤト / 渋谷 藍 / 吉宗綱紀 // 鬼畜人タムー(EXTRA:マブノゾ)

■シナリオ  ・・・7点
原作では避けられなかった遙の事故や、選ぶ余地のなかった遙以外のヒロインとのシナリオ。
遙ルートを進む場合、シナリオはオリジナルと同じで、最後のみシナリオの変更・追加が行なわれるといった感じです。
その他のヒロインに関しては、全くの新規シナリオ。

遙の追加シナリオは、オリジナルでの辛さを味わっているからこそ感慨深いものであり、
今作単体で見ればかなりのバカップルを見るだけのシナリオかも。
その幸せそうな様子は「if」だからこそいいのであって…もともとこれだったら、ちょっと二人の様子は見るに耐えないよーな(^^;
でも、第一章が最初から丸ごと入ってるので、本編より先にこの「君が望む第1章をプレイしても
話がわからないということは全くなく、君望体験版として楽しむことも可能だとは思います
前半部分はオリジナルそのものなので改めてレビューする必要はないと思うのですが、
やっぱ主人公の心情描写がリアルですね。
(正式にくっつくまでは)奇麗ごとでは進まないのが、君望の味なのでしょう。

水月、茜、愛美の各ヒロインルートは、おまけで追加した感が拭えません
水月はともかく茜、愛美は「その展開無理あるだろ!」みたいな。
水月に関してもエチへの持って行き方が強引だけど。
あくまでも第1章の長さに収めねばならないので大変だったんだろうとは思いますが。
ファンディスクだから許されるけど、オリジナルでこれだったらちょっとヤだなぁ

どのヒロインともハッピーエンドなので、オリジナル版でやりきれなかった人たちへの救済にはなってると思います
ファンディスクだから許されるものもあるんだろうなぁ。EXTRA編とか。
アレはちょっと…面白かったけど、オリジナル版に悪い気もしました
悪ふざけしすぎ。
何にせよ、EXTRAはマブラヴの最初だけでもプレイしてからプレイして下さい!
そうすれば面白さ倍増。

あ、ちなみに本来の第1章ED(=事故遭遇)も用意されてます。
まさかあるとは思ってなかったので、Rumbling hearts流れ出した時はビビッタ!


《アナザ―エピソードコレクション》

   シナリオ: 松永北斗 / タシロハヤト
         (TRUE LIES):鬼畜人タムー / ガンバリスト・ション


■シナリオ  ・・・8点
OHPにて掲載されている各キャラのアナザ―エピソードをフルボイスADVゲーム化したもの。
全て、視点が孝之ではないので新鮮です。女の子視点のギャルゲーってないじゃないですか。
(まぁ、女の子視点だったらギャルゲーになり難いんでしょうけど)
視点が女の子だからこそわかる心の内が覗けて楽しいですね。
特に水月と慎二のエピソードは、切なくていいです。是非本編プレイ後に。
OHPに文字で掲載されているものとお話は同じですが、声や絵、そしてちょっとした動きが加わるので
印象はかなり違います。OHPで読んでても、プレイして欲しいなぁ。
どれもそれぞれ面白く、私は普通にお気に入り。

なお、OHPにないエピソードが2つ追加されています。
1つは遙のエピソード「桜散る丘で」の後編。
OHPにある「桜散る丘で」の続きを水月視点から描いたもの。

もう1つは「TRUE LIES」。雑誌に掲載されたものをフルボイス化したADV。
完全にコメディーです。というかアホすぎます。アージュの(実は)お得意分野でもあるw
君望のパラレルだと思って楽しみましょう。マブラヴキャラも出てきますー。
シリアスな君望ラヴな方は、見ない方がいいかもしれない(^^;
第1章のEXTRAよりは、完全にパラレルな分 平気だと思いますけども。
ちなみに私は、こういう突き抜けたバカ騒ぎは好きです(笑)
第1章のEXTRAは元の世界観を引きずってるから、その違和感がちょっとアレだった。


*以下、第1章・アナザーエピソードコレクション共通*
■絵  ・・・
8点
絵に関してはオリジナル版と大差ないです。
期間が開いてるので絵柄が変わったことは否めないですが、でも綺麗な塗りの絵。
評価点数は私の絵柄の好みを加味しています(爆) デッサンバランス等は問題ないかと。
バカ王子さんの絵は流行りの絵柄ではないと思いますが、イベントCGかわいいですよ。
(立ちグラはちょっと質が落ちている気がする)
皆、追加のCGの方が可愛いと思いました。
芝生に座る遙はなんか太ってるけど(^^;
アナザーエピソードコレクションは、バカ王子さん原画じゃないらしい… 杉原鎧さん。

イベントCGは差分抜いて63枚、HCG率20%。(遙伝説含む。アナザ―エピソード含まず)

■システム  ・・・9点
相変わらずのアージュシステム。rUGP搭載でよく動きます
追加音声にはAGES-ACSも採用されており、単なるアニメっぽくはない響きを持った音声。
(※AGES-ACSについては『マブラヴ サプリメント』参照)
主人公にもボイスがあります。喘ぎまでしっかり(汗
設定で消せますので、ご心配なく。

セーブはサムネイル付き、コメント編集可能
容量が許す限り、セーブ数に制限はありません。
「直前の選択肢に戻る」という機能があるので、うっかり選択肢間違えても楽々(←便利)。
アージュのシステムは高品質だと思いますが、各コマンドを呼び出すボタンがないのは不便かなぁ。
何をするにもツールバーからの選択か、右クリックでメニュー表示なので。
ただ、メッセージウィンドウサイズを好みに変えられるのは、ボタンがないからこそか。

■音楽  ・・・6点
普通…か?
アージュの音楽はそろそろ聴き慣れてきましたね(笑) いつも同じなので。
主題歌『Rumbling hearts』はオススメです!(単に管理人のお気に入りw)
今回は、水月ED、茜EDでそれぞれのCVさんの歌が流れますのでファンの方は要チェキ。

以下、簡単にコメントのみ。

《マリーのおかたづけ 2》
あゆを操作して、部屋に散らかった荷物を片付けるパズルゲーム。
…ムズいです!!
練習モードさえ全部クリアできないんですけど;; かなり頭使います。
ギブアップするとあゆに怒られますけど、めげないで下さい(笑)

■総評  ・・・8点
君望本編が気に入ったなら、買って損はないと思います。
遙以外のヒロインに狙いを定めたかった人には嬉しい1作でもあるでしょう。
ただ、本編プレイからかなり間が開いているので第一章をやり直しても苦にならないのであり、
君望本編プレイ後すぐにSFDプレイしたら、内容はほとんど同じなので凄く損をした気がするかもしれないです。
変に壁紙やシステムボイスで容量埋めるんじゃなくて、
ファンが求めていたものを詰めた(←あくまでも私の個人判断)ところが、ファンディスクらしい1枚でした。
(壁紙やシステムボイスもちょっと収録されてますー 七尾奈留先生の君望絵とかあって、実は貴重)

お気に入りキャラ …速瀬水月
本編では茜もお気に入りキャラに挙げてますが、第1章のみだと水月一人かな。
本編プレイ時よりも遙がかわいく思えたのは、私の頭がギャルゲー脳になってきたからか(苦笑)
本編の水月トゥルーで見ることができた「遙の強さ」は第1章の水月エンドでも見ることが出来ます。
こういうの見て、遙のポイントがアップした。水月ルートでは、寧ろ遙が魅力的な気もしてしまうほど。
でもやっぱり、トータルでは水月がいいです。
アナザーエピソードコレクションでは文緒のポイントが上がりました。いい人だー。