アトラク=ナクア
アリスソフト

◇DATA◇
発売:
初版 1997年12月18日(アリスの館4・5・6同梱)
廉価版 2000年9月14日
CD-ROM1枚  ボイスなし
ジャンル:ノベルアドベンチャー

原画:おにぎりくん
シナリオ:ふみゃ

ねぇ、ここへおいでなさいな。
淫らな、肉の人形にしてあげる・・・

宿敵、銀(しろがね)との戦いで傷ついた体を癒すため、100年ぶりに人里に降りた女郎蜘蛛、初音。
初音が傷を癒し、再戦のための力を蓄えるためには人間の「気」が必要だ。
純潔な者が持つ「気」ほど、初音にとっては美味であった。

学園内で暴行を受けていたところを初音に救われた奏子(かなこ)、
教室で初音の隣の席に座る美少女、沙千保。
彼女らの気を求めて、初音は動く。
彼女が巣を構えた学園内は、初音のまやかしの力の影響で、初音の思うままになる。
人が立ち入らないようにされた暗い校舎の1階で、今夜も初音は獲物を待つ・・・

総評:5

私の初エロゲになりかけていた当作品、結局プレイは2006年になりました(^^;
初エロゲ(DOUBLE)プレイが2001年なので5年経ってますけど、それでも気になってプレイ。

結果…システム難は古い作品なので仕方ないのかなぁ。
    (※私は初版をプレイしたので、今売ってる廉価版は改善されてるかも
    シナリオは、百合好きな方にはいいのかな?私はそれほどハマりませんでした;

■シナリオ  ・・・6点
女郎蜘蛛 初音が、気に入った or 気に障った人間を捕まえて力を蓄えていくことが本筋。
初音の巣に取り込まれた学園は、妖しい雰囲気がたっぷりです。
殺人が起きても、誰も気付かない。
殺された人間のことを覚えている人は誰もいない。
贄となり初音のために生きることになった者は、精神を壊されて快楽を得るための人形となるか、
意識はそのままで陵辱を受けるか。

主人公はたぶん初音。なのですが、特殊なキャラのため感情移入は難しいと思います。
そして、応援することもしづらい。なのでお話にのめり込みにくい印象を受けました。
どちらかというと人間のキャラの立場に立って「気をつけて!逃げて!」「助けてあげて!」とか思うんですが
ほぼ初音の思う展開になるので…悲。

初音は可愛い女の子を好む傾向にあるようで、その結果、ゲームもちょっと百合ゲームな雰囲気。
百合好きにはいいかもしれません。
かなこは「姉さま」て呼ぶしね、初音のこと。

評価が微妙な点数なのは、キャラが多い割にそれぞれの感情描写があまりなかったからです。
ただ、初音への恋慕か、恐怖心かを描いているだけで、深みを感じない。
たとえば沙千保。幼馴染の鷹弘へ思いを募らせて…いい雰囲気になったら初音登場。悲しい展開。
贄にならない展開でも、その後の美味しいところは別キャラが持ってったりして。なんか消化不足。
かなこは、かなこの初音に対する想いの描写はあるのに、初音の態度が冷たいので「百合百合v」とも思わず。
(初音はそういう感情表現が苦手なんだろうなとは思いましたが。バッドエンドので「あぁ、本当に好きだったんだ」とやっとわかった)

それっぽい描写は所々にあるので、それぞれをもっと深く描いてくれたらよかったなと思います
今の濃度では、純粋な感情描写や銀に対する敵対心より、初音によって生み出された狂気の印象の方が強い。
だからと言って陵辱ゲーか?と言ったら、それほどでもないし。。。

■絵  ・・・5点
アリスソフトでも人気の高い原画家、おにぎりくん氏が担当。
でもまぁ、かなり前の絵なのでツッコミ所は盛りだくさんです(ぇ
これが氏の原点なのか…としみじみ思いましょう。
塗りは厚塗りで、今とは全く印象が違います。作風に合ってました。

イベントCGは差分抜いて53枚、HCG率57%
差分抜いて…といいつつ差分はほとんどなく、エチシーン1つにCG1枚みたいな感じなので、それほどエロ度は高くない。と思う。
シナリオに合わせて枚数が増えてたら、結構濃密なイベントになりそうな気もするけど…。
また、立ちグラの差分はないしね。昔のゲームってみんなこんなものなのかしら?

■システム  ・・・2点
すいませ、、、古いゲームだからとわかっていてもこの点数を付けさせてください。
コマンド選択式のノベルゲームですが、難点が多いのですよ。。。

最初にも書きましたが、私は初版をプレイしているので、廉価版が同様かは存じません
恐らく改善されているであろうと。。。
なお、初版はWin98までが対応OSとなっており、XPでは動作が不安定でした。
が、OHPからSystem3.5の最新版(ver.2.09)をDLすると解消されました。・・・System3.xのページ

以下、初版(ver2.09適用後)で気になった点です。

・ログ表示のために、毎回 右クリック→メニュー選択 する必要があり、面倒
 (スクロールボタン or キーボード矢印キー 非対応)
・エチイベント時のログ表示がよくわからないことになる。ページ単位??
 →プレイして頂ければ何が言いたいかわかるかと(^^;
・既読スキップ、強制スキップができない(既読分は、1ページ一気に表示するというのはある)
・セーブはノーマルのみ3箇所
 セーブ日時、その日のトータルプレイ時間のみの表示(コメントが付けられるからなんとか補える)
・「タイトルに戻る」がない(ゲーム終了しかできない)。CG確認にはとっても不便。
・イベント回想モードはありません(まぁ、私はいいけど。。。)

プレイしながら「不便!」と何度も思ったので厳しめ評価にさせて頂きました。

■音楽  ・・・6点
弦楽器による旋律を中心とした、全15曲。
ちょっと古いコンシューマゲームのBGMっぽい(何
情緒的というか…なかなかに雰囲気のある曲が揃ってます。妖しい雰囲気を盛り上げます。
ピアノが入ると切ない感じだったり。
ちなみに当作品、巷では音楽の評価がとても高いです。
私は音楽レビューには向いていないのかも;

■総評  ・・・5点
古さが足を引っ張ってしまった作品。
今のシステムだったら、少なくともシステム5点は付けられるでしょうから。
多くを語らず、という印象を受けるので、想像力を掻き立てられる人向けな気もしました。
どうも私は、最後に突然アクションになるアリスの作風があまり好みではないようです(^^;

お気に入りキャラ …和久
男キャラかよ!と(笑)
でも、一番人間らしくて、まっすぐで、いいキャラだと思いました。
和久×かなこを応援します*

2006.08.06

(C)アリスソフト

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