ナイトデーモン −夢鬼−
アリスソフト

◇DATA◇
発売:2003年8月29日
DVD-ROM1枚/ボイスなし/フルカラー
ジャンル:コマンド選択式ADV

原画:CARNELIAN
シナリオ:とり

老舗アリスソフトが外注原画家に選んだのはCARNELIAN先生!
独自の作風で人気のとりさんのシナリオと、ここに融合です。

世界が夢に溶けこもうとしている――

ある日、空に突然現れた ピンク、イエロー、グリーンと混濁したパステルカラーの帯。
人は、気まぐれに発生するそれをツヅキと名づけた。
朱華が家族を失ったのは、ツヅキが初めて現れた日だった。

ツヅキが現れた日から、世界には人ならざる生き物も現れるようになった。
人語を解し、人の姿をしているけれども人ではない生き物、夢鬼(ユメガミ)。
多くの夢鬼が今日も、人に紛れて生活している。

最愛の姉・二藍を亡くしたあの日から、朱華が彼女を忘れた日はない。
確かな想いが、今も朱華の胸の中にある…

総評:7

アリスソフトも有名なソフトハウスさんですから、何かやってみたいな〜と思ってまして。
(何を隠そう、『アトラク=ナクア』が私の初エロゲになるかもしれなかったのです…結局ちぇりーの『DOUBLE』になりましたが)
そんなところに現れた、CARNELIAN先生が原画担当のアリス作品!
アリス初心者としてプレイしてみました〜

■シナリオ  ・・・7点
一見タラシっぽい朱華が長い間心にとどめたままの、亡き姉二藍への思いと、
二藍の婚約者の娘 ましろとのストーリーが中心にあるという感じ。
ヒロインは他にも登場し、それぞれに個別のシナリオがありますがましろとの物語が何かしら絡まってきます。
『世界ノ全テ』が智子のためのストーリーだ!というなら、夢鬼はましろのためのストーリー
私はましろ好きなので、全く問題なかったです。
あ、ましろ+瑠紫琉のストーリーかも(^^; 瑠紫琉は実は大きな役割を担ってます。

各キャラのシナリオをクリアすると楽しめるようになる「サイドストーリー」は、メインシナリオでは語られなかったものが
いろいろわかって面白いです。全キャラのエピソードボタンをONにして(=全員のサイドストーリーが読める状態)メインシナリオを進むと、朱華はましろとくっつきつつ、他のヒロインもそれぞれ誰かといい感じになっていきます。
これが、個人的に一番お気に入りシナリオ!
やっぱり群像劇大好きですv
ギャルゲーって主人公しか対象になってないことが多くて、お話がそれだけじゃないですか、
ヒロインごとにルートが完全分岐で。それに比べてずっとお話に広がりが出て 良いと思います。

面白かったけど、感動するとも言い切れず、メインシナリオ終盤で突如SFファンタジーちっくになってびっくりしたので
評価は中の上、7点です。

OHPにあるショートストーリーは、プレイ後に読むと面白さ倍増だと思います。
やはりプレイ前、キャラの個性をわかりきってない状態で読むよりは
プレイ後、いろいろな設定を理解してからの方が楽しめました。

■絵  ・・・10点
やっぱりCARNELIAN先生の絵、好きだー!
好みで点数付けて、すいません(汗
いつも通りの 動きを感じる、魅せる絵です。
あとキャラが皆それぞれ個性的でみんなかわいくていいなーと。
朱華はプレイ前は「タラシは嫌」と思ってたんですが、シナリオ読んだら実はそんなことないし、
苦手なはずの長髪も気にならなくなって(爆)、結局 普通に好きなキャラ。
全員、立ちグラの衣装が季節ごとに変わるのが楽しかったです。
イベントCGは差分抜いて102枚、HCG率26%。(差分は個人評価にてカウント。立ちグラは枚数に含みません)

■システム  ・・・5点
オーソドックスなコマンド選択式ADV。
可もなく不可もなく…という感じなので5点。
大半は行き先決定なので、やや作業的になります。
最初、キーボードでバックログ表示する方法がわからなくて、タブユーザーとして「これは大問題!」と思ったんですが
解決したので良しとします。けどウィンドウの消し方等も、アリス独自のキーなのでちょっと扱い難い
初アリスだったので…スイマセン。

セーブは一日の終わりと季節の変わり目、行き先選択時にしかできず、分岐点となる選択肢でセーブというのができません。
最初は戸惑ったけど、慣れれば大丈夫でした。攻略のための繰り返しでもさほど気にならず(スキップが速いので)。
セーブ時のサムネイルはないですがコメント付けられるから、わかりやすい方かな。
シーン鑑賞は、『終の館』に近い感じで全シナリオの回想。
シーンごとにタイトルがついてるので『終の館』ほどではないけど、ぱっとエチシーン見たい!という場合にはわかり難いかも。
はっきりそれとわかるタイトルもあるんですけど、全部ではないので。

本編とは別だけど、おまけのネタバレトークは該当シナリオをクリアしないと出てこない、というのは親切設計でした☆

■音楽  ・・・7点
アリスソフトらしく音声なしのゲームなので、その分音楽に頼る部分も多いかと思います。
テーマソングはないけど、でも各場面よく合った音楽が用意されていると思いました
おまけトークによると、当初の予定とは違う曲になったのも多いようですが、良かったですよ!
タイトル画面に行くまでの音楽(『Loop or Crash -select?-』)が割と好きです。
あと、『可もなく不可もなく』。ハッピーぽいのに、解説読んでふむふむ と思いました。

キャラ声がないことは、私は全く気になりません。
自分のイメージと違う声が付くより寧ろ良いです。

■総評  ・・・7点
んー 面白いけど、名作とまでは言えないかな。
ドキドキハラハラということも、大きな感動ということもなかったのが理由。好みの問題だとは思うんですが。
でも、たくさんのキャラで一つの物語を創っているのは本当に良かったです。
群像劇バンザイ!(←しつこい)

お気に入りキャラ …日陽子
なんだかんだで一番好きなのはぴょこ。かわいいし、朱華への想いの形が切なくて良いですね。匡一郎と仲良くしてください。彼もきっといい奴だから。

お気に入りシナリオ …エピソードボタン全てONにしたトゥルールート。
              <↑サイドストーリーじゃないとわからない人物関係もあるので>
みんなそれぞれ幸せになってください!(笑) 
私の妄想では 朱華×ましろ、匡一郎×ぴょこ、カンジ×夜深、眞×莉々子、濡烏×美紗、(黝簾×雪花)。(←恐らくほぼオフィシャル) 最後の二人はどっちでもいいから( )付き。黝簾は二藍を想い続けてくれた方がいいかなと思いつつ、雪花とでも上手く行きそうかな〜と。
そういえば雪花の過去のイベントの相手、雪花シナリオするまで黝簾だと思ってました(汗

(C)アリスソフト