鬼門妖異譚

◇DATA◇
発売:2000年3月17日
CD-ROM 1枚
DOUBLE同梱版:2003年11月21日
DVD-ROM 1枚
※変更・追加要素はなし
ただし「外伝」として追加シナリオあり。

ボイス一部
ジャンル:学園伝奇S・RPG
原画:あきら 葵羽鳥
シナリオ:ちゅんく

――愛憎陰陽

最近、怪奇殺人が多発している東京はひよこ区に、主人公は引っ越してきた。
そして転入早々、同級生に「お前からは鬼の気配がする」と言われる。
主人公を鬼だと言った彼女の名前は皆本ひかる。
1000年前、鬼(鬼門)と人間との争いの最後に鬼を封印した源頼光の子孫で、
皆本家は代々、鬼を滅ぼすために生きてきたという。

主人公本人には、自分が鬼であるという認識は全くなく、その証拠とでも言うべく、
ひかるやその他の仲間達と共に、1000年振りの復活を目論む鬼門一族の封印に乗り出す。

ある日、町で出会った鬼門に、「お兄ちゃん」と呼ばれた主人公。
一緒にいた鬼門たちも、自分のことを知っているようだ。
そして時折脳内に蘇る、1000年前の記憶。そこにいるのは、血塗れの自分。
 自分は、何者なのか…?やはり、本当は鬼門なのか?

総評:6.5

ちぇりーそふとの名前が売れるきっかけになった作品…?(←個人判断)
シナリオ担当ちゅんく氏の得意分野「伝奇」を題材にした物語。
あきら氏の綺麗なCGも相まってレベルが高い…と思いきや、システム難が残念な作品でした。

※管理人がプレイしたのは、2003年発売のDOUBLE同梱版です。

■シナリオ ・・・7点
実際の歴史を元ネタにした伝記モノ。
ただし、私はあまり日本史に詳しくないので「おぉ!」と思えなくて、スイマセン(汗
日本史でこの時代に詳しい人だったら、より一層楽しめるんじゃないかなぁ。

1000年前に封印した鬼門の復活を阻止するべく、選ばれた戦う若者たち。
そして対するは、鬼門の中でも力の強い、そして長い時を経ても復活できるだけの強い念を持った鬼たち。
基本は「正義 VS 悪」という設定なので、非常に判りやすいシナリオです。
それに、キャラごとの伏線が付いてシナリオが膨らみ、いい感じに構成されていたのではないかと思います。
残念なのは、主軸+枝の構成で、主軸になるであろうメインヒロイン・ひかるのシナリオがとてもあっさりしていたこと。
攻略可能キャラは6人(男性キャラ除く)ですが、ひかるシナリオが一番地味だったんじゃないかなぁ(^^;
ビジュアルはすごく好きなんですが、シナリオがいまいちだったからひかるのお気に入り度は微妙な高さで止まってしまいましたよ;

行動選択により、途中から鬼門側についてシナリオが展開されます。
こう、変化があるのも面白くて良かった。

よく、同じような設定の漫画があって(鬼門が)パクリだと言われますが、私は漫画の方を知らないのでなんとも言えません。。。

■絵 ・・・8点
綺麗でした。
ちょっとデッサン狂ってるよねとか、デザインが一時代前(昭和?)風だよねと思ったりはするのですが(ぇ
やはりあきら氏の絵は綺麗です。ロングヘアのヒロインほど、あきら氏の良さが出てたかな。
この時代の絵柄が、あきら氏の絵柄の最盛期かも。私はDOUBLE辺りも好きですが。
立ち絵はちょっと地味。
作風に合わせてか、色合いは全体に落ち着いた印象。それも良かったです。
サブ原画の葵氏ですが、まだまだ修行中感が否めません。デッサン狂いが結構ヒドイ。
ただ、遥というキャラだけはやたら綺麗でした。他のキャラと全然違うんだけど…。お気に入りだったりしたんだろうか。

イベントCGは差分抜いて131枚、HCG率43%。イベント数は32。
HCGの切り分けが微妙なCGが多かったんですが、下着や胸が見えてるだけでエロさを感じないものは非HCGとしてカウントしています。
一方、ただの顔アップでも、エチィを連想させるものはHCGにしてます。
目当てのヒロインとのイベントは1ルートにつき1回のみですが、他のキャラのルートで出てきたり(例:鬼門ルートで人間キャラを拷問とか)
鬼門の栄養補給としてのイベントがちょこちょこ入ってくるので、イベント数は多め
このあたりはさすがちぇりーですな。

■システム ・・・3点
選択式ADV+シミュレーション。
(古い作品の割には)全体的にレベルの高い本作品の、一番の残念ドコロがこのシステム周りです。
もう、とにかく使いづらい!!
ここがせめて標準並みだったら、総評はぐんっと上がったのに(涙)。
・メッセージログは見れない
・オートモードなし
・スキップ時に既読判定なし(スキップしたら全スキップのみ)

・「次の選択肢までスキップ」は、通常スキップと何ら違わない(苦笑)
セーブ数20。話数とセーブ日付・時刻記録のみ。判り難いです。
ただ、前の選択肢に戻るリターン機能を装備しているので、セーブ数は少なくても大丈夫かも(個人差あり)。

シミュレーション形式の戦闘モードがあるのですが、こちらもシステム難
マップのスクロールができないって、そりゃないぜ(号泣)
以下はシステム難というよりは、ゲーム性を低くしている要因。
・主人公のレベルが上がらなければ敵も弱いまま(主人公のレベル=敵のレベル。主人公以外だけレベルを上げれば楽勝)
・MPという概念がない(技、使い放題)
(敵のレベルが低ければ)戦闘の難易度は低く、ぱぱっと最強武器・防具を揃えてしまえば向かうところ敵なし。
なお、お金は簡単に貯まるので、早いうちにいい武器や防具が買えてしまいます。
(このショップがまた、判りづらく使い難いんだけども!!)
後半は、特殊技を持つ名のある敵キャラより、ただHPが高いだけの雑魚の方がめんどい存在(^^;

はっきり言って、「よっしゃ戦闘!」とは思いません; 作業的なのでめんどいんだよー。
まぁ、戦闘は某キャラクリア後にスキップ設定が可能になるので、そうしてしまえば気になりません。

ちなみに後半はこのシステム難に慣れてしまいます(爆)。
戦闘スキップもできて、よりシナリオに集中できますよ。

CVさんは特に問題なし。ちぇりー作品でおなじみの方々ですね。
男性キャラも声がありますが、キャラごと(ヒロイン含む)に音声ON/OFFの設定が可能です。

■音楽 ・・・7点
ボーカル曲はなし。オリジナル版発売頃はあまりボーカル曲ってなかったと思うので、標準的かな。
全体的に和風で、ちょっと怪しい雰囲気を持ったBGM揃い。作風に合ってて良かったです。
システム的な問題なんですが、場面を切り替えても前の場面のBGMが残ってることがあって、それがちょっと気になりました。
総曲数は12

■総評 ・・・6.5点
意外と低い点数になってしまって、自分で驚いています。
システムの点数が痛かったなぁ。
さすが、ちぇりーが有名になったきっかけの作品と言うだけあっていい感じだっただけに、惜しい!

■お気に入りキャラ:瞳子
            シナリオが良かったので、キャラ的にも印象が残りました。
            シナリオ評価にも書きましたが、シナリオが良ければひかるが一番だったに違いない。
            クールビューティーだし(デザインはひかるが一番好き)、ツンデレっぽいしw

            ものすごく部分的ですが、カップリングは学×しのぶがお気に入りです。
            学の片思いっぽいけどねぇ(涙) 1000年前の2人のシーンが良かった。

2006.12.2

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