MiMi
ROOT

◇DATA◇
リリース:2005年1月28日
(FC限定販売)

CD-ROM 1枚 主人公以外フルボイス
ジャンル:AVG

原画:天宮ぽらん
シナリオ:オズケイイチロウ

事故で記憶を失い、別荘で療養中の主人公の下に、2人の女性がやってくる。
主人公の許婚であるというミミと、ミミ付きのメイドであるという真夜。
事故の影響で声も出なくなってしまった主人公の世話をしながら、
かつての記憶を取り戻す手助けをしたいのだという。

2人と生活することで、主人公の記憶に少しずつ、過去に見た映像の欠片が埋め込まれていく。
果たして、自分が本当に愛していた女性は誰なのか…?

 

総評:6.5

FC会員限定で購入できるゲームとして発売。
ぱっと見、CARNELIAN氏原画かな?と思いますが、天宮ぽらん氏が原画を担当されています。淡いパッケージ絵とは異なり、作風はとてもROOTらしいものでした。


■シナリオ ・・・6点
記憶喪失に陥ってしまった主人公と生活していく中で、少しずつ記憶を取り戻していくストーリー。
といっても、思い出そうとすると頭痛を感じるため、あまり無理に思い出そうとはしません。
思い出の場所に行ってみようとか、またあれをしてみようとか、そういう押し付けっぽいのはあまりなかったです。
けど、そのためか、実際に思い出す記憶はほとんどありません
本当の記憶が、新しい記憶で上書きされてしまうことに疑問を感じるシーンはあるのですが、
「君との過去を思い出せたよ!」「おかえりなさい!」という、よくある幸せな展開はなかった。
そういうお約束があってもいいんじゃないかなー?とは思いました。

ミミルートを辿ると、許婚との過去を思い出していく比較的穏やかなシナリオですが、
真夜ルートは、許婚を差し置いての背徳的な関係ということで、ダークな雰囲気。
でも、それゆえに真夜ルートはとてもROOTっぽいと思いました。
顔月の雰囲気を引き継いでいるというか、顔月ファンには喜ばれそうな感じ。

ミミルートは、TRUEの最後でびっくりな展開になります。
予想外…!という感じ。でもこれを見ないと解決しない&真夜TRUEは開放されません。
ミミTRUEを見ると真夜という存在に疑問符を抱くことは必至なので、是非真夜TRUEまでプレイして下さい。

エチシーンはCGの枚数がそこそこあり、エチ度は平均以上かなと思います。

■絵 ・・・8点
原画は、初期からORBITに在籍されている天宮ぽらん氏(正確には、MiMi発表時は名字なしの「ぽらん」のみ)。
明らかにCARNELIAN氏の絵柄に似せたんだろうなという絵柄が、心に痛かったです。
ぽらん氏独自の絵柄(CARNELIAN氏の絵柄とは結構違う)も、私は好きなのになぁ!
塗りはとても綺麗でした。
立ち絵の色トレスの色が明るすぎて、背景と悪い意味で馴染んでしまっているのが気になる場面もありましたが。
シャープな塗りはROOTらしいですね。

背景は、ちょっと甘いかなという感じでした。
ぼかしでごまかしてるというか(言い方悪くてスイマセン)…キャラ絵がシャープなので、そのギャップが気になった。

イベントCGは差分抜いて29枚、HCG率72%。シーン数は10
(1枚、EXTRAでは差分とされていなかったCGを差分としてカウントしています)
短編の割にイベント数が多かったことに気付き、びっくり。
基本和姦…なんですが、ダーク系なのの方が印象的でした。

■システム ・・・6点
基本はセリフ選択式のアドベンチャー。
…といっても、主人公は言葉が喋れないので、正確にはセリフじゃないのか…。
この、「口がきけない」というのはものすごくヤキモキする設定でしたね!(システム評価と関係ないけど!)
ぱっと言えば伝わることが伝えられない。うーん、もやもや。

特徴的なのは、ルートの確認ができることでしょうか。
最初からシナリオの分岐点、イベント発生点などが時系列で並べられた (←一部のルートを除く)ルートマップを確認でき
今、自分がどこを進んでいるのかがわかるようになっています
ただし、真夜のTRUEは初期表示されていないルートを開拓する必要がある上に新規イベントCGはゼロなので、
攻略見ずにプレイしていたら、このルートの存在さえ気付けないかもしれません
なお、ミミのTRUEも初期表示はされていないルートです。

シーン鑑賞はこのルートマップ上の点を選択する形式でして、どんなシーンかな?という確認は
ルートマップの点をクリックしないと確認できないのは不便でした。
ささっとエチイベントだけ見直したい場合には面倒だろうなーと。

セーブはノーマルが40箇所、クイックセーブ1箇所
。選択肢での自動セーブが1。
プレイ日付とセーブ時間、サブタイトルの表示+サムネイルです。まぁ、普通かな。
サブタイトルが少々抽象的なので、どのシーンか分かりづらいということはありました(これはシーン鑑賞時にとても気になる)。
選択肢での自動セーブができるのは、(伊吹的)リターン機能発祥の地・さとちさんらしいなぁと思ったり。

あ、そうそう、一番不便だったのは、Ctrlキーによる強制スキップができないこと。
ルートが違うとはいえほぼ同じ展開を辿る場面なんかがめんどかったです。

■音楽 ・・・6点
毎度おなじみ、ORBITの音楽担当はKIM'S SOUNDROOM。
ピアノメインの優しい曲調から、少々怪しげな雰囲気のある曲が揃っています。
総曲数は9。ボーカル曲はなし。
作品が短いので仕方ないかもしれませんが、曲数は少なく、それほど印象的な曲はなし。
『Enshrined memory』はROOTっぽい(というか、顔月っぽい?)曲だな〜と思いました。

■総評 ・・・6.5点
低価格作品の割にはちゃんとしていました。
CGはとても綺麗だったし、ヒロイン数は少ないけど、シナリオはちゃんとそれぞれに用意されていた。
フルプライスとして売り出すなら、もっといろいろな設定を積み上げないとつまらないだろーなとも思いましたが。
プレイ前は、もっとほのぼのストーリーかなとただパッケージの印象から思っていましたが、
ROOTらしさがあったことは嬉しい誤算でした。
なので、パッケ絵をもっとダークな感じにしてもいいのでは?
あらすじとか読まずにパッケージだけで客を集めようとした場合、絶対に、求めるのと違う客を集めてしまいそうです。

■お気に入りキャラ : 真夜?
               すいません、疑問系で(^^;
               ミミも真夜もどっちも「いい娘(女)だ!」と心惹かれることはなかったもので。
               ミミはただ「お兄ちゃん大好き!」で、主人公に迷惑をかけまいとするばかりに、あまり自己主張がなくて
               “ミミらしさ”を感じづらかったのが敗因かな。
               真夜は影の主役ともいえるお方なので(笑) シナリオとかは別に好きじゃないんですけど、
               印象がとても強かったため、ここは真夜を選ばせて頂きました。

2007.03.18

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