プラチナウインド 〜星の詩が聞こえたら〜
CLOVER

◇DATA◇
リリース:2002年12月20日
(キャンペーン作品のため、非売品)

CD-ROM 2枚 女性のみフルボイス
ジャンル:AVG

原画:萌木原ふみたけ
シナリオ:てつじん

―プラチナの舞う都市で出会う、6人の少女たちとの物語ーー。

魔法都市カルテット。
東西南北に建てられた「星風の塔」に守られたこの都市には特殊な魔法環境が築かれている。
そして塔が供給する濃い魔力のため、夜になると光の粒…プラチナが舞い上がり、都市中を照らし出す。

塔を建設したのは、名錬金術師として名高いファクト。
そして主人公のアルフは、その血を受け継ぐ錬金術師だ。
留学のためにカルテットを離れていたが、10年ぶりに故郷に帰ってきた。
そこで出会う、幼馴染で王女様のミルファ、ファクトに魔法の才能を認められたというシリル、
ファクトが作った人型機関「ブリキ」であるカナナ、代々黒魔術師を生み出す家系に生まれたリタ。
そして、カルテットの護民兵であるファニールと、その妹パーシィ。
これは、アルフと6人の少女達の優しく不思議な物語・・・。

 

総評:6

CLOVERの販促キャンペーンにて配布された作品。
2002年12月20日にORBITから3本同時発売された『ヤミと帽子と本の旅人』『モルダヴァイト』『さよらなエトランジュ』のうちCLOVER2作品(モルダとさよらな)を購入し、それぞれに封入された応募券2種を集めた人が応募券と引き換えに手に入れることが出来ました。
キャンペーン作品と言いつつ、売り物に負けない質とボリュームを提供しています。
システムの使いづらさがなければもっといい点数になったかなと。


■シナリオ ・・・6点
カルテットでのほのぼのファンタジーな生活の中で、少しずつ特定のヒロインと仲良くなり、
カップルになった後で各ヒロインごとの事件が発生、それを乗り越えてエンディングというシナリオ。
割と展開は普通です。
共通部分が多く、全体を起承転結に割り振るとすると 起承転結=2:4:3:1のような比率。うち起承が共通部分。
後半になって、突然「そんなの聞いてないよ!」な設定(ちょっと悲しめ)が明らかになります。
まぁ、それは意外性ということでいいにしても、結末のあっさりさが気になりました
本編〜エンディングの切り替え時に「間」が全くなく、普通にセリフが切り替わったのかと思ってたら実はエンディング。
余韻も何もありません。。。
間がなくても「それから○ヵ月後」とか入れば、まだなんとか「おぉ、時間が流れた」とわかるのですが
それもないシナリオは「は?終わりなの??」と思わずにはいられませんでした。
場面の切り替わりが変なのはエンディングに限らず。
もともと日にちという感覚がないゲームなのですが、それにしたってこれは。
結局、ゲーム期間てどれくらいだったんだろーか;

「転」で発生する事件は、ヒロインの身に不幸が降りかかる展開と、ヒロインと主人公の仲を引き裂く展開の2種類。
前者も結果的には二人の仲を引き裂くのですが、そこにヒロインの「自己犠牲」要素があるので切ないです。
エンディングは全てハッピーなので、乗り越えるんですけどね。
切なさを乗り越えた後の感動的なエンディング・・・!のはずが、前述の通り、展開が超あっさりなので拍子抜けします。
もったいないわー。

全体的に優しくいい雰囲気でしたが、シナリオの構成が惜しかったです。

あと、エチシーンにも気になる点が。
別に濃く長いシーンを期待はしてないんです、ただ・・・いきなりつっこむのはやめてあげてくれ!(爆)
前戯の描写がほとんどありません。全体的に、アルフのエチは自己中心的です。
きっと、二人の今後をずっと描いたら調教しだすよこの主人公(ぇぇ

■絵 ・・・8点
原画は、同人でも活躍されている萌木原ふみたけ氏(2005年、Lump of Sugarを設立)。
非常に可愛らしく、綺麗な絵を描かれる方です。好き。
亜人種をよく描かれる方でして、そのせいかこの作品でも非人間キャラの方が可愛かったかも(私の好みでは)。
つまりは、カナナ(ブリキ)とパーシィ(犬耳)が可愛かったです。
まぁ、みんな可愛いんですけどねー
グラフィックに関しては、ビジュアルファンブックも発売されていますので質の高さが伺えるかと思います。
立ちグラとイベントCGの顔がなんか違うのは気になったかな。変じゃないけど、何か違う。特にシリル。

背景も綺麗でした。芝のフィルタっぽさがちょっと気になったけど。
イベントCGは差分抜いて91枚、HCG率33%。シーン数は14でした。
エチシーンは各ヒロイン2〜3回ですが、シナリオの中盤にまとめて入っているので、
エチィを求める方は中盤過ぎたらやる気なくすかも。問題解決した後に1回あってもいいかなと思いました。

■システム ・・・4点
基本は行き先選択式のアドベンチャー。
行き先というかキャラ選択なのですが、全体マップにヒロインの顔アイコンだけがあって、顔を選ぶ形式
キャラが一通りわかった後はいいんですけど、まだ会ったことないキャラを選ばないといけない時(攻略サイト参考にしてた)は
非常に困りました;; 「シリルって誰だよ!?」みたいな。
(OHPに紹介ページなし。マニュアルにキャラ紹介なし。HTMLマニュアルには載ってましたけど、これもCD入れないと見れない)
あと、日にちの感覚がないので、ゲーム中断すると次はどの選択肢からかわかりづらかったり。
(ただ、名前だけがずらずらと並ぶわけですよ、攻略は;)
これは、攻略を参考にしながらプレイする人の苦しみですけどね;

プレイ画面に出ているメニューボタンは5つのみ。
コンフィグ画面呼び出し、文章履歴表示、スキップ、クイックセーブ、クイックロード。
とても使い辛いです
マウスユーザーさんはまだいいかもですが、基本キーボードな私は辛かった。
一応テンキーにショートカットは割り振られてましたが…
メッセージボックス消去=8、オート=9、スキップ=0、Qセーブ=5、Qロード=6、
履歴=-(マイナス)、コンフィグ=/か*て…わかりづらいよ!! ものすごい頑張って探してしまいました。
てか、テンキーのないパソコン使ってるキーボード派な方には動かせないですよ、このゲーム;
(NumLockしろということですかねぇ…)
マウス特化するならするで、履歴表示はホイール↑で表示されて欲しい。
オート切り替えとセーブはプレイ画面から一発で呼び出せて欲しい。
選択肢後の継続スキップなんてレベル高そうなものは求めないからさ!(欲しいけど!/爆)

セーブはノーマルが99箇所、クイックセーブ1箇所
プレイ日付とセーブ時間、居場所のみの表示です。これもわかりづらい。

演出面では舞い上がるプラチナがアニメで入り込みまして、これはいい感じ(スペック低い場合はアニメなし設定可)
ただ、立ちグラの切り替え時に画面がチラチラして気になることがちょこちょこありました。

また、EXTRAモードにも難あり。
まず、埋めるCGやシーンがない枠を作らないで欲しい
「攻略見ながらしたのに、こんなに埋まってないんですけど!」てびっくりしたよ。埋まらないのかこの枠・・・。
細かいところでは、CGの差分表示時にいちいち長めの暗転をするので、差分具合を確認しづらい
「これ、どこが差分なの?」と思うものが2枚ほどあり、結局何が違うのかわかりません。
ホントは差分ないのに、ミス設定なのかしら。
ちなみに差分は少なめで、エチシーンで入れたり出したりかけたりといった変化の描写はほとんどありません。

こんな感じで、正直システムは難ありです。古い作品とは言え、ちょっと。。。
紙マニュアル(B5二つ折りの1枚のみ)にもうちょっと説明してあれば言い逃れも出来たかと思うのです。
テンキーについてはHTMLマニュアルに書いてありますが、ディスクレス可能なゲームで、いちいちCD入れて見る気になれません。

■音楽 ・・・5点
毎度おなじみ、ORBITの音楽担当はKIM'S SOUNDROOM。
ファンタジーな世界観に合う、優しい曲調が揃っています。
総曲数は21。うち、ボーカル曲はなし。
耳に障るものはないですが、特に印象に残るものもなかったので中間の5点とさせて頂きました。

■総評 ・・・6点
ある意味無料配布作品であるキャンペーン作品で、これだけの質を用意したことは評価したいです。
2作品両方はいらないけど、プラチナウインドが欲しかったという人も多いようですが。私もそんな一人/爆)
シナリオはそこそこ(構成に気になる点はあれど、普通に楽しめた)で絵は問題ないので、システムの難点が非常に惜しいです。
私がキーボードユーザーなことも、プラチナウインドの不利要素。
マウス派で、システムは「古い作品だから」と割り切ることが出来れば良作になるのかなぁ。
私は割とシビアに評価する人なのでこんな点数ですけど、巷の評価は高めですからね。

■お気に入りキャラ : カナナ
まず、見かけが可愛い。そして、商売人らしい明るい性格。
小柄で一見ロリ担当かしらと思うけど、実は姉御肌。
アルフとカップルになった直後の勘違いっぷりも微笑ましかったです*
 ↑ミルファやシリルといった常識人がしてたら鬱陶しいけど、カナナなら許せる(笑)
 シナリオを併せた好みの順位は カナナ>ミルファ>ファニール>リタ>パーシィ>シリル でした。

2006.05.28

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