美少女万華鏡 −呪われし伝説の少女−
ωstar

◇DATA◇

発売:2011年12月29日
DVD-ROM1枚  フルボイス
ジャンル:オカルティック官能AVG

原画:八宝備仁
シナリオ:吉祥寺ドロレス

―これを覗いてみたい?見てはいけない世界を覗いてみたい?

駆け出しのホラー作家である夏彦は、とある信州の旅館を訪れた。
その旅館には怪奇現象が起こるという噂があり、不思議な話が大好きな夏彦は執筆活動も兼ねて、
一番人気の部屋「人形の間」に宿泊することにしたのである。

無数の人形が飾られた、異様な雰囲気の漂う部屋に腰を下ろした夏彦の前に、
蓮華と名乗る黒髪の少女が現れる。
蓮華は夏彦に万華鏡を手渡してこう言った。
「万華鏡を通して見えるのは、移り変わっていく人生の全て 愛と恐怖に彩られた、その虚しさ
 貴方には、これを覗いてみる勇気が、本当にあるのかしら?」

夏彦が覗いたその先に見えたのは、ある女学園教師の人生。
神秘的な美少女に出会い、人生が大きく変わった男の物語。

総評:6.5

「気軽にプレイできる低価格ゲーム、何かないかな〜?」と通販サイトをうろうろしていて発見した作品。完全なるジャケ買いでした。(念のため事前に巷の評価はチェックしまして、評価が高かったので購入を決めています)
巷の評価通り、とにかく絵が綺麗でエロ度が高い。
とはいえ、シナリオがどうしようもないわけではなくて、普通に楽しめました。
連作になるようなので、今後も期待したい作品です。

■シナリオ ・・・5点
ちょっと評価が低くなっているのですが、つまらないわけではありません。
それほど重くも軽くもなく、奇をてらったわけではなく、普通というか。。。
無難な感じでした。
ジャンルが「オカルティック官能AVG」となっていますが、特にオカルト要素はありませんでした(と思う)。
「官能AVG」は納得。敢えていうなら「ゴシックファンタジー官能AVG」とでもいいますか。
女学園教師の主人公と、キリエという謎の美少女学生との恋愛を描いた作品です。

OHPの「ストーリー」には、主人公がキリエとの出会いを経て転落の道を辿ることになる とあります。
実際、ゲーム開始時点と比べると、社会的には転落したのでしょうが、恋愛感情的には最後に真実の愛に辿りついた感じがして
絶望感を感じるようなシナリオではなかったです。
まあ、出会い〜結末の間(シナリオの大半)は、キリエとのエチイベントばかり(=暗い気持ちになることもない)なんですけどw

上記の通り、主人公は、ゲーム開始時点と終了時点を比べると恋愛感情の意味では普通になった気がします。
つまりどういうことかというと、開始時点が酷い(苦笑)
完全に変態なので、シナリオを読んでて「え゙ぇー」と思ってしまうこと多々。
キリエと出会ってからは、それほど気にならなくなりました。それでもまだ、普通ではないですけどw

低価格作品ということで、ヒロインはキリエ一人で、コンプまでのプレイ時間は4時間ほど
1ルート3.5時間くらいだったので、短くて物足りないという感じはありませんでした。

この作品の大部分を占めるエロ要素について。
(当サイトで、エロにフィーチャーすることはあまりないのですが、作品的に触れておくべきかなとw)
イベント数は15ありますが、その大半は「ラブラブイベントではないけど、凌辱的な印象があるものでもない」です。
なんというか…前半は義務的なものが多いんですよね。
で、キリエのSっぽさが目立つんですが、主人公がそれを喜んでいるので痛々しい感じはないw
だんだん、キリエとの関係が良くなってきてからは、最初は凌辱っぽくても最終的には両者が満たされているものになります。
1シーンの中で2人の雰囲気が変わっていく…ということで、1シーンは長め。
2人が貪欲すぎて、毎シーン毎シーン、搾り取っている感じです(爆)。
あ、そういえばキリエが、伏せ字もなく隠語を言いまくりです。この辺、苦手な方は苦手かもな〜。
私も、別に好きではないんですけど、エロゲライフの土台をちぇりーに作ってもらっているので、耐性はあるようですw

ところで、キリエはS要素があってこそのキリエだと思うので、一番最後に出てくるネコ耳プレイは、ちょっとラブラブすぎて違和感。
主人公に陶酔してしまった感じは出てますけど。
全セリフの語尾にハートマークがつくあたり、同人作品っぽい(当社比)。

■絵 ・・・9点
原画担当は八宝備仁氏。
私は、この作品で初めてお名前を知りました。
でも、ジャケ買いをしただけあって、大満足のクオリティーでした!
1280幅を有効に使われているし、繊細で綺麗な絵柄、澄んだ塗り。
背景も綺麗でした。

イベントCGは差分抜いて23枚、HCG率は脅威の91%。Hイベント数は15。
質には大満足でも満点にしなかったのは、CG枚数が理由。
美少女万華鏡は恐らく三部作になると予想して、
シリーズ全体で約75枚→ちょっと少ない!(私の満足基準は100枚over)ということで。

ただ、枚数は少なかったけれども、差分の多さには驚きました。(ALBUMで差分枚数が表示されるのでわかる)
1シーンが長いせいもあるのでしょうが、1枚のCGに対して差分が50枚、70枚とかがザラ。
最大数は112枚でした!

どーでもいいけど、主人公のアレがでか(長)すぎやしませんか・・・?w

■システム ・・・6点
オーソドックスな選択式ADV。
基本的なシステムは完備。キーボードでのバックログ表示ができなかったのが残念。
セーブデータロード時に、過去のログが残る仕様だったのは○。(そんなに大量には残りませんが)

低価格ソフトの割に頑張ってるのね〜と思わせてくれたのは、CGクオリティーでのアニメ機能。
いわゆる前後運動のみではありますが、エロ度アップには貢献していたと思われます。
ただし、全15のイベントのうち、アニメ対応しているのは5つのみです。

画像サイズは1280*720。
縮小表示機能はないので、ディスプレイサイズが対応していない方はご注意ください

なお、画像表示についてはシステム起動時に画質選択を促されます。
セーフモードを含めて7段階ですが、高画質表示にはPixelShaderが必要。
私のPCはPixelShaderが入っていないので、上から5つ目(下から3つ目w でも標準画質)でプレイしました。
 →上から4つ目はDirectX9が入ってれば良さそう(&私のPCに入ってる)なんだけど、画面が真っ黒になってしまった(涙)
でも、これでも画質が悪いとは全く感じなかったので良いということで。

セーブ数は標準120。クイックセーブなし。
セーブ画面に一覧表示されるのはセーブ日付・時刻、サムネイル、セーブ時のメッセージ28文字。
可もなく不可もなく、普通です。
あ、セーブデータの削除が可能でした。最近は、別に珍しくもないのかな?

細かいことですが、不便に感じたのはALBUMの画面遷移。
タイトル→ALBUM→CG or MEMORY(EVENT) or SOUND を選択→画面遷移後、「戻る」とタイトルまで戻る。
一旦ALBUMに戻って欲しいです!
あと、MEMORYの再生を始めると中断できないのが不便でした。
レビューのために動画シーンを調べる際、スキップ可能とはいえ最後まで再生しないといけなかったのが面倒でした。

■音楽 ・・・7点
BGM制作担当は むにょっ(MUNYOT SOUNDS)。
作品の世界観に合わせて、ピアノ曲が多め。
タイトル画面で流れるパイプオルガン曲は、ゴシックの雰囲気が漂います。
全体的に、好みの雰囲気でした。その中でも、キリエのための曲として流れた『イノセント』は結構好き。
総曲数は16+ボーカル曲1
ボーカル曲は、エンディングテーマ『生きとし生けるもの』(歌:天宮エリカ)。ALBUMには登録されません。
低価格作品で16曲あれば十分なのかな〜と思いつつ、次回作でも使いまわしの可能性があるので
ひとまず、控えめのこの点数で。次回、総入れ替えだったら点数が上がるかも。

【第2話購入後に修正】
使いまわしはほとんどなかったので、点数上げました!

■総評 ・・・6.5点
シナリオが普通だったのは想定内なので、高得点ではないけど満足しています

シナリオの9割がエロという作品なので、「そんなにエロいらねーよ、物語に深みが欲しい!」と
強く思われる方には、ちょっと不満な作品になるかもしれません。
私も、どちらかというとその傾向(シナリオ>エロ)があるのですが、この作品は酷評はしません。
なぜなら、絵が美麗すぎたから。
エチシーンが多いからこそ、たくさんのCGが拝めたのであれば、それはそれでアリ!

フルプライスだったらまた別の感想になるかもしれませんが、低価格で気軽に楽しめたのでOK。
3部作になりそう→3本買ったらフルプライスじゃねーか というところなんですが、
私は、エロ9割なフルプライス作品には簡単に手を出さないと思うので、結果オーライ?
分割して頂いたおかげで八宝氏の絵を知れたのだ、と思っています。

次回作も買いそうなヨカン。
今作ほどファンタジー要素がなさそうに見えるんですが、果たしてどうなんでしょう?

2012.06.03

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