美少女万華鏡 −忘れな草と永遠の少女−
ωstar

◇DATA◇

発売:2012年7月27日
DVD-ROM1枚  主人公以外フルボイス
ジャンル:オカルティック官能AVG

原画:八宝備仁
シナリオ:吉祥寺ドロレス

―これを覗いてみたい?見てはいけない世界を覗いてみたい?

駆け出しのホラー作家である夏彦は、とある信州の旅館を訪れた。
目当ては、怪奇現象が起こるという噂がある部屋「人形の間」を再訪し、もう一度不思議な少女・蓮華に出会うこと。

以前と変わらず無数の人形が並べられた部屋に腰を下ろした夏彦の前に、蓮華は現れた。
彼女の持つ万華鏡を求めてやってきた夏彦の気持ちを見透かした蓮華は、夏彦に万華鏡を手渡してこう言った。
「夢の世界は美しく、魅力的で、恐ろしい・・・いつの世も人間は、この万華鏡に魅せられる・・・
 でも、夢の世界から現世へと戻ってこられるかは、その人次第・・・
 あなたも、もう一度戻ってこられるとは限らない。それでも、夢がみたいのかしら?」

そんな蓮華の忠告を聞いた上で、夏彦は万華鏡を受け取った。
覗いた先に見えたのは、ある男子学生の人生。
音信不通になっていた初恋の相手と再会して、人生の輪廻が狂い始めた男の物語。

総評:7

ジャケ買いした前作(呪われし伝説の少女)に引き続き、美麗な絵に惹かれて今回は予約購入!
やはり一般的な“オカルト”のイメージには合わないお話ですが、絵の綺麗さとエロさもそのまま引き継いでいました。
全般的に前回と同じ評価ですが、システムが少し改善されてたので点数も微増ですw

■シナリオ ・・・5.5点
シリーズものの2作目ですが、第一話を飛ばして本作から始めても、シナリオ理解に支障はありません。

前作のシナリオは「無難な感じで、普通に面白い」という評価でした。
それと比べると、今回は“先が読めてしまう感”が高くて、シナリオが進む度に「だよねー、そうだよね」と思ってました。
そのまま終わっていれば5点も付けなかったんですが(酷)
本当の結末は、私が予想していた結末のもう一歩先を行ってて「そうなの!?」と思ったので、微増の5.5点。
ジャンルは「オカルティック官能AVG」というよりは、「学園ミステリー」でしょうか。
恐怖を感じる展開はなく、久々に再会した幼なじみと、どこか違和感を感じる日常を過ごしていく物語。

2年前に引っ越してしまい、その後音信不通となっている幼なじみ・雫。
主人公の彰人は、雫に裏切られたとずっと思っていたわけですが、再会してすぐに仲直りっていうかラブラブ。
その後、友人の様子などの違和感を感じつつも、とにかく雫とラブラブエッチを繰り返すシナリオです。
前作よりも「また(もう)イベントかよ!!」と思ったなー。
エロが頻発しすぎて疲れた(苦笑)。 ←体力的にではなく(笑)精神的にというか。
前作のキリエに引き続き、雫も隠語言いまくりで、同じような雰囲気のイベント連発。
よっぽどこういう雰囲気のエチシーンが好きな人じゃないと読み疲れると思う。。。
実際、私は後半のエチシーンは強制スキップしてました(スミマセン

今回もヒロインは雫一人※で、1ルート約4時間(上述の通り一部イベントスキップあり)、コンプのために+30分ほど
まぁ、低価格作品なのでこんなもんでしょう。
※めぐみとのシーンも1つあるのですが、攻略対象という感じではない。
発売後にパッチでエンディングが追加されており、全部で4種類のエンディングが用意されています。
どのエンディングが追加になったのかは把握していませんが、どれも少しずつ違い、少しずつTRUEに近づくような構成でした。
最初に書いた通り、オチが読めるシナリオと見せかけて、真実はその斜め上だったので
これからプレイされる方は、どう斜め上なのかを考えながら読んでいただければと。

シナリオというよりはシステムなんでしょうけど、所々に誤字脱字あり。
あるブルマ着用シーンで、文字では「濃紺のブルマー」となってるのにCGがエンジ色だったので「あ〜 ミスだね」と思ったら
数行後では「臙脂色のブルマー」になってたw 濃紺の方が、修正漏れだろうか。


さて、前作に引き続き、作品のメインとなっているエロ要素。
イベント数は16で、シーン間のインターバルはとても短め。所構わずですよ(汗w
その上隠語言いまくりなもんで、まぁエロいですわ。
シーンはほぼラブラブな和姦で、ちょっと普通でないシチュも見られました
周りに先生・生徒がいる授業中とか(手だけだけど)、ないよな〜。“自転車乗りながら”は斬新だと思ったw
エロカモン!!という方は活用してくださいw 好みに合えばですけど。

■絵 ・・・9点
原画担当は八宝備仁氏。
相変わらず大満足のクオリティーでした!
1280幅を有効に使われているし、繊細で綺麗な絵柄、澄んだ塗り。
背景も綺麗でした。(マスターアップ告知にも使われたタイトルバックの花畑のCGがキレイすぎる)

イベントCGは差分抜いて30枚、HCG率は80%(Galleryの枠で差分扱いでも別CGと数えたものもあり)。Hイベント数は16。
Gallery一面がHCGだったので、もっとHCG率高いと思ったら、前回より低いんですね。
前回より増えたとは言え、シリーズ3部作として30×3=90枚は、やっぱり物足りないので9点。
差分は前作よりは控えめで、平均30枚強でしょうか。多くても50枚に届いていません。

■システム ・・・6.5点
エンディング追加パッチが配布されています。セーブデータの引継ぎができないので最初に適用しましょう!

オーソドックスな選択式ADV。
基本的なシステムは完備。キーボードでのバックログ表示ができなかったのが残念。
セーブデータロード時に、過去のログが残る仕様だったのは○。(そんなに大量には残りませんが)

前作とほぼ同じシステムですが評価点数微増の理由は、前回気になった タイトル画面⇔ALBUMの画面遷移が改善されていたから!
また、CGの欄にムービーだけ鑑賞できる枠が増えたりと、所々に改善が見られたところを評価しました。
CGクオリティーでのアニメ機能も引き続きですが、全16のイベント中、アニメシーンは4つのみ。
15イベント中5シーンだった前作よりも下がってるじゃないか。

画像サイズは1280*720。
縮小表示機能はないので、ディスプレイサイズが対応していない方はご注意ください
(後日修正)サイズ変更のメニューはないですが、ウィンドウ右下のドラッグで任意のサイズに修正できます!

なお、画像表示についてシステム起動時に画質選択を促されます。
これも前作から同じですが、ひとつ前にプレイしてたワルロマと全く同じだとは気付いてなかった(似てるとは思ってたけど)。
セーフモードを含めて7段階ですが、高画質表示にはPixelShaderが必要。
私のPCはPixelShaderが入っていないので、上から5つ目(下から3つ目…でも標準画質)でプレイしました。
やはり、画質が悪いとは全く感じませんでした

セーブ数は標準120。クイックセーブなし。
セーブ画面に一覧表示されるのはセーブ日付・時刻、サムネイル、セーブ時のメッセージ22文字。
可もなく不可もなく、普通です。
セーブデータの削除が可能なことも変わりなく。セーブ周りは全く変更ナシですね。

CGの項目で「キレイすぎる」と書いたタイトル画面ですが、
マウスの動きに合わせて花畑の画像を横スクロールできるようになっており、花畑の広さを感じられる素敵演出。
→別に、こんな機能はなくても物語に影響はないんでしょうけど、こういうところに力入れられてるのは好感触。
そしてまた、タイトル画面のBGM(曲名:虚しい祈り)が私好みでv
起動してすぐに惚れ込んだタイトル画面です

■音楽 ・・・7点
BGM制作担当は、前作から続投の むにょっ(MUNYOT SOUNDS) と、秋山裕和氏。
ミステリー(公式ではオカルト)と言いつつ、雫との幸せな生活を描いているシーンが多いため
意外と軽やかで明るい曲が多かったです。
システムの項の最後に書いた、タイトル画面BGM『虚しい祈り』が好き。
お花畑CGに会う綺麗な曲だと思ってたのに、ALBUMで曲名を見たら、なんだかネガティブな曲名でびっくりしました。
まあ、確かに短調ですけどね(音楽には詳しくないので、あまりいろいろ書けません;;)

総曲数は18+ボーカル曲1
ボーカル曲は、エンディングテーマ『生きとし生けるもの』(歌:天宮エリカ)。ALBUMには登録されません。
美少女万華鏡シリーズのテーマソングなのかな。
前回のレビューで「使い回しかも、シリーズ全体で16曲では少ない」と最初は書いてましたが、実際にはほぼ新曲。
BGMの再利用は18曲中2曲だったので、16曲が新曲。1話16曲なら、十分な量なので評価を上げました。
きれいな曲が多いですし♪
そして、前作の評価も修正いたしました。

■総評 ・・・7点
エロ濃度が濃すぎて読み疲れたりもしましたが、
エロゲはエロいものなんだからと割り切って(笑)その他に大きな文句はなく、コスパのいい良作でした。
とはいえ、シナリオがイマイチと感じている分、「総評7点はちょっと高くないか?」と自問自答w
計算したらそうなったので、従いますけども。

作風はますますオカルトっぽくなくなって来てますけど、果たして次回(最終話?)はどうなるか。
ここまで来たら、最後まで見届けたいと思ってます!

2012.09.17

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