美少女万華鏡 −かつて少女だった君へ−
ωstar

◇DATA◇

発売:2014年2月28日
DVD-ROM1枚  主人公以外フルボイス
ジャンル:オカルティック官能AVG

原画:八宝備仁
シナリオ:吉祥寺ドロレス

―やっと、会えたね。

旅行雑誌のカメラマンをしている主人公・草太は、とある信州の旅館を訪れた。
目当ては、その旅館で仲居として働いている恋人・はるに会うため。
いつも忙しいはるのために、彼女の職場で会おうと考えたのだ。
はるは半休を取ることになり(職場の他の人は前から知っていたようだが)、草太と一泊温泉デートを楽しむことになる。

総評:5

「美少女万華鏡」シリーズの本編(全3作)が完了する前に発売されたスピンオフ。
(発売時期=本編2と3の間)
お手軽低価格(パッケージ800円、DL600円)とはいえ、
枚数の少なさやシナリオの短さがちょっと気になりました。
美麗な絵自体には文句ないのですが。

■シナリオ ・・・2点
「オカルティック官能ADV」と名づけられたシリーズもののスピンオフ。
本編未プレイでも大きな問題はありません。
本編の主人公がモブ程度のレベルで登場するため、本編をプレイしておくと、そこが楽しめるくらいでしょうか。

ゲーム内に登場する蓮華というキャラが「ちょっとイライラするバカップルの話」と言ってしまう内容なので、まあ軽い 笑。
オカルト感はほとんどなく、無理やり「ちょいホラー」が組み込まれています。
無理やりだからか、結局謎のまま終わってるんだよな、アレ。。。

普段あまり会えないカップルが、久々に一泊してラブラブ。という展開。
シナリオはないに等しく、ただ「一泊の間で起こるエチイベントを並べました」という感じです。

ヒロインははる一人・分岐なし(イベント中の中・外の選択のみ)でプレイ時間は約45分
超低価格作品とは言え、もう少し長くても良かったんじゃないか?と思ってしまいました。

一箇所、シナリオ破綻っぽくて気になったのは
冒頭、恐らく本編と同じ導入を持ってきた結果「この旅館はちょっとしたいわく付きで・・・」という説明が主人公視点で入るのに
その後、主人公が「ここってそんな怖い旅館なの?」とびびるという部分。さっき自分で言ってたがな!と。

エロ要素は相変わらず濃ゆめです。イベントは3シーン。
隠語はまったくの伏字なしで(苦笑)言いまくり。はるさん、見かけによらずエロいんすね。
シチュは「旅館」として想像できるところを押さえた感じです。

そういえば、はるさんはエロゲヒロインとしては少しお歳が行った方だと勝手に思っていたのですが
案外可愛らしい声で(本編の声を覚えていなかったともいう)、若い人なんだ!という小さな驚きがw

■絵 ・・・7点
原画担当は八宝備仁氏。
質は相変わらず大満足のクオリティーです。

ただね、枚数が少なくて。。。
イベントCGは差分抜いて9枚、HCG率は78%(Galleryの枠で別扱いでも差分として数えたものもあり)。Hイベント数は3。
比較対象として、1000円だった『終の館』を見ました。あちらは一作16枚だったのですよ。
こちらの方が安いので、微妙なところなのですけど。

■システム ・・・7点
パッケージ版のみ、修正パッチが配布されています。

オーソドックスな選択式ADV。(選択肢は1箇所のみですが)
基本的なシステムは完備。キーボードでのバックログ表示ができなかったのが残念。
セーブデータロード時に、過去のログが残る仕様だったのは○。(そんなに大量には残りませんが)

CGクオリティーでのアニメ機能も引き続きで、全3つのイベント中、アニメシーンは2つでした。

画像サイズは1280*720・・・なのだと思いますが(OHPにもそう書いてある)
私のPCでは、起動時に「解像度が足りないので縮小表示します」と表示され、自動で微妙に縮小されました。
うちのPC、1280幅なんだけどな。。。

で、この縮小表示ですごいな〜と思ったのは、ウィンドウ右下をドラッグすることで好きなサイズに調整できるのですね。
私の場合、一旦縮小されたウィンドウをぐいっと引っ張って1280幅にするのは問題なかったですし
逆にものすごく小さく表示することもできました。
通常会話画面もイベントシーンもこれなので、恐らく画像データはかなり高解像度のものを収録しているのはと。
だからなのか、コンパネの「プログラムの削除」で見ると、このゲームのデータサイズが約8GBw
インストールフォルダはそんなにサイズがないのに・・・誤表示?どこかに隠しデータがあるのか??

なお、前作のレビューに「縮小表示機能はない」と書いてましたが、起動し直してみると、今回と同じだー!
任意でサイズ変更可能です。修正しておきました。

画像表示についてシステム起動時に画質選択を促されるのはシリーズと押して共通。
セーフモードを含めて7段階ですが、高画質表示にはPixelShaderが必要。
私のPCはPixelShaderが入っていないので、上から5つ目(下から3つ目…でも標準画質)でプレイしました。
やはり、画質が悪いとは全く感じませんでした

セーブ数は標準120。クイックセーブなし。選択肢1箇所なので、なんら問題ないですw
セーブ画面に一覧表示されるのはセーブ日付・時刻、サムネイル、セーブ時のメッセージ21文字×3行。
可もなく不可もなく、普通です。(表示メッセージの文字数が、前作から微妙にパワーアップしているw)
セーブデータの削除が可能なことも変わりなく。セーブ周りは全く変更ナシです。

■音楽 ・・・7点
BGM制作担当は、前作から続投の むにょっ(MUNYOT SOUNDS) と、秋山裕和氏。
艶やかなはるの印象によく合った曲が揃っていました。

回想に登録される収録曲数は7曲で、うち2曲は本編からの流用
数は多くないですけど、1時間未満のシナリオに5曲新曲を用意されたところを評価したいです。
ボーカル曲は、本編と同じくエンディングテーマ『生きとし生けるもの』(歌:天宮エリカ)。回想には登録されません。

■総評 ・・・5点
ゲームの楽しみをシナリオのみに求める方にはコスパが悪く、もったいない作品。
エロや絵のハイクオリティを求める方には良い作品。
私は、絵が楽しめたから良いけど、ほぼHCGだしシナリオも楽しみたいので・・・やや低めの評価となりました。
とはいえ、しばらくエロゲをしていなかった身にはちょうど良いボリュームでした。

2014.03.22

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