終の館 〜人形〜
CIRCUS Fetish

◇DATA◇
発売:2004年6月25日
CD-ROM1枚   女性のみフルボイス
ジャンル:エロい切ないフェティッシュノベル
原画:暁紫苑
シナリオ:中村やにお

『終の館』シリーズ最終巻。
今回も1000円で満足させて頂けるのでしょうか?

愛の名の元に、繰り返される悲劇。

古物商を営む主人公、林は ビスクドールの名品を求めて、とある洋館にやってきた。
林は人形を専門・得意分野としているのだが、長年捜し求めていた名匠ホルストの最高傑作「イリス」が
この洋館にあるらしいと知ったからである。

その洋館は娼館として使われていた。
女主人・浜路は 洋館の調度品全ての鑑定を依頼する代わりに、好みの娼婦を選べと言い出す。
そこで林が選んだのは、華やかな娼婦ではなくメイドのメリッサだった。
浜路は、メリッサの「ある仕事」を邪魔しないことを条件として林にメリッサをあてがう。

人形のような美しさを湛えたメリッサに、心惹かれていく主人公。
しかし、メリッサの「ある仕事」の事実を知ってしまい…

〜恋文〜以降手を出していなかった『終の館』シリーズですが、
それは2〜4巻が好みじゃなかったからです。(ロリだったり熟女だったり凌辱系だったり)
今回は面白そうかもーと思ったので購入してみました。

■シナリオ ・・・7点
作品ジャンルどおり、今回も「エロい切ない」を訴えてきます
でもエロさはそれほどじゃなかったかな。ほとんど和姦なので。
「切ない」は物語の最後の方にまとまっている感じでした。
途中は切なさよりも メリッサの謎めく設定を予想することに意識を使いました(^^;
まぁ、謎めくといっても早いうちに予想がつき、残りはその裏付けだったりしますけど。
基本の設定は 愛し合っているけれども一緒になれない というものです。まぁよくある設定。
メイド相手だとどうしてもそれが基幹になるのが身分差ですが、メリッサに関してはそれに該当しません。
じゃあ何だ というとネタバレなので伏せておきます。

予想通り悲劇に終わるわけですが、複雑な悲劇です。
ラストシーン、主人公は希望に胸を躍らせていますので。
この辺りは プレイして実感して頂きたい。

早い段階でメリッサの設定の予想がつきつつも、だからこそ結末がどうなるのか不思議で
結末を見ずにはいられないシナリオでした。

−以下、かなりのネタバレ含。 要反転−
結末はやり切れないですね…。
必要とされている、大切にしてもらえると思いイリスに戻ったメリッサ、しかし売られる運命。
メリッサと一緒になるためにイリスを売る主人公、しかし館に戻ってもメリッサはおらず、
結局イリスもメリッサも失うわけですよね。
その後、主人公はどうするんだろう?イリスを買い戻す?でもメリッサは戻らない。
全てを失うよりはその方がいいのでしょうか?既にメリッサ>イリスとなっているけれども。
買い戻した後にイリスが姿を消してメリッサ復活!がファンタジー的ハッピーエンドですが邪道ですね(汗

物語が始まった時点なら、探し続けていたイリスを見つけても売るなんて夢にも思わなかっただろうに
メリッサを愛してしまったがために イリスを売ると決めてしまう。
それが取り返しのつかないことだとは知る由もなく。
悲しいけど上手に組まれたシナリオだなぁと思いました。

−ネタバレ終わり−

余談ですが ドール専門古物商ということで、人形に対する入れ込みようがやや異常
大切に思う気持ちは全く構わないし、手をかけるのもいいのですが
だからといって生身の女性を否定するのはどうかと。表現が酷いよ…。

■絵 ・・・6点
特にお上手とは思わないのですが、求められる絵は描かれています。
(↑メリッサはいいのですが、浜路の顔はヤバイと思う…。なんかもっと表情が欲しいですね)
メリッサに関しても、かわいいなーと思うのと「あれ?」と思うのとありました。
もう少し安定されればいいのかも。Homemaidのあやめ(たぶん立ちグラ)は 
メリッサよりかわいく、お上手になってると思いました。これから伸びるお方なのでしょう。
イベントCGは差分抜いて16枚、HCG率60%
背景は〜恋文〜と同じだと思うんですけど3D臭いのがあって、立ちグラとの不一致が気になりました。

■システム ・・・6点
〜恋文〜から変化なし。
基本操作で困ることはありません。
取り立てるような仕様もないので並+程度の評価を付けておきました。

シーン鑑賞のチャプター形式もそのままで、やっぱり不満でした。
前より細かくなって、どこがどんなシーンかはわかりやすくはなったかも。

■総評 ・・・7点
1000円の価値はあり!です。この値段でこのシナリオだと考えるとお得度高し。
〜恋文〜より好きかも。
〜恋文〜をやったのがかなり前なのでシナリオを忘れているのが痛いんですが(汗
ただ、シナリオ全体に切なさがあるのは〜人形〜だと思います。
明らかに「今回の方が好きだ!」と思うのはヒロイン(爆)
絵は〜恋文〜の藤の方が好きなんですけど、ややミステリアスなメリッサとその声が好みでした。
(↑なので、Homemaid通常版パッケージでちのちもちさんがメリッサ描かれててちょっと嬉しかったり)

ところでOHPにある序文の
「輪廻を拒み、愛を永遠の物としようとする女」って全然シナリオと合ってないじゃん??と思ってた・・
んですが、今「あぁそういうことか!」と気付きました(汗

CIRCUS
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