天使の日曜日
"ef - a fairy tale of the two." Pleasure Box.
minori


◇DATA◇
発売:初版 2010年9月17日
 DVD-ROM1枚
フルボイス
  ジャンル: インタラクティブ・ノベル
原画: 七尾奈留、2C=がろあ、庄名泉石
シナリオ: 御影、鏡遊

―ようこそ、おとぎの日曜日。

かつて、震災と大火に見舞われた町、音羽。
復興を遂げたその美しい町には、今も昔もたくさんの恋人達の物語がある。

これは、そんな恋人達の幸せな後日談と、今まで語られなかった if の物語。

総評:7

『ef - a fairy tale of the two.』(『ef -the first tale.』『ef -the latter tale.』)のファンディスク。
本編と変わらぬ素晴らしい演出で魅せてくれますが、シナリオボリュームはかなり少なめ。
内容も本編ほどの深さを感じず、控えめの評価になりました。
CG枚数がずば抜けており、システムが凝っているので低い評価にはならなかったのですが。

■シナリオ ・・・6点
前作からのヒロイン5名と、新規ヒロイン2名の計7名の物語ですが、攻略対象は選択不可。
完全に1本道シナリオで、一人のシナリオが終わると、引き続いて次のヒロインの物語が始まります。
全体は本編のアフターストーリーとアナザーストーリーから成りますが、
アフターから始めるか、アナザーから始めるかすら選択できません。
ただ、ルートを開始すると、メニュー画面でチャプター選択が可能になるため
一度プレイすれば、読みたいルートだけ読み返すことが可能です。
(例:みやこシナリオ開始→チャプターメニューに「みやこシナリオ」の選択肢追加。以下繰り返し)

完全な新規ヒロインである水姫ルート以外は、本編の設定を多分に盛り込んだシナリオな上に、
本編で語られた物語については大した説明もないので、前作(first, latter ともに)プレイ必須。
私はいずれもプレイ済みですが、如何せんプレイしたのがかなり前なので、頑張って思い出しながらのプレイとなりました。
時間に余裕がある方は、一度前作(特に latter かな)をプレイしてからの方がすんなりと理解できると思います。

群像劇形式のシナリオもこれまで通りで、ルートにより主人公が変わります。
でも、アナザールートでは、これまで別のヒロインと結ばれていた主人公が新規ヒロインと結ばれるため
なんだか不思議な感じがしてしまいました。
普通のエロゲでは当然のことなのですが。

アフター/アナザーとも、1シナリオ60分弱で読めてしまいます。とても短い。
読みやすいシナリオのため、余計早く感じる気もしますが…。
せめて新規ヒロインは、もっと長いシナリオが欲しかったなー。
(凪は一応90分でした。水姫は50分/涙)

人間臭さを感じたfirst、未来や希望を感じたlatter 、いずれも他とは違うキラリ感を持っており、
それがefという作品だと思っていますが、今回はファンディスクゆえか、シナリオはやや平凡だったように思います。

■絵 ・・・9点
原画は、本編を担当された七尾奈留氏と2C=がろあ氏に庄名氏を加えた3名構成。
3名の絵柄は結構違うんですが、違和感がそれほどないのは、美しい塗りで統一されているからでしょうか。

相変わらず、塗りが丁寧で綺麗なCGでした。
ほぼ全てのCGの照度がかなり強く、絵が消えかけている部分が多々あるのもいつも通り。まぁ、これはefの味ですからね。
パース狂いの背景があること、その他の背景がとても綺麗なこと、全て変わらず。
ていうか、イベントCGも背景も使い回しがある(背景はほぼ全て?)ので当然ですな。

イベントCGは、これまで同様独断的なルールでカウントした結果…差分抜いて212枚、HCG率10%。イベント数は6。
CG枚数については、前作からの流用分がはっきりとわからなかったので、新規のみだともっと減ります。はい。ご了承ください。
シナリオのチャプター再生が出来るからか、エチシーンのみの鑑賞モードはなし。
立ち絵をなくしたシステムのため、大量のCGが用意されています。
イベントCGが減りつつある昨今、この枚数は評価に値するかと。
この枚数があってこそ、efの映画的演出が成り立っているんですね。

【ファンディスク収録コンテンツについて】
ゲームディスクには、壁紙が多数収録されています。

また、絵の項目ではないかもですが、これまでの作品のムービーをHD画質で記録したBlu-rayが付属しています。
収録作品は以下の通り。
・『はるのあしおと』:OP/ED(ヒロインごとに4種類)
・『ef -a fairy tale of the two.』:OP(first, latter)/ED(latter)
・『eden*』:OP/ED
ef と eden* の各ムービーは、ノンテロップ版もあわせて収録。
ef は監督が新海誠氏で、非常に見ごたえのあるムービーです。
eden* は新海氏の作品ではないようですが、OPがとても良かったです。美しいし。
このディスクだけでも結構価値はあるかも。

■システム ・・・9点
システムは前作から何も変わらず。。。コピペベースで書いておきます。
今回はサポートページにログインしましたが、修正は出ていませんでした。

前述の通り、選択肢はなく、既読分のみチャプター選択が可能。
立ち絵が少ない映画的演出で、イベントCGの多数採用、もしくは背景の中にキャラを描いて表現します。
これほどの演出レベルは、他ブランドではしばらく無理なんじゃないかなと思う、minoriの意地を見た感じです。
ちょっと表現方法が違うとはいえ、戦えるのはアージュのAGESぐらいか。

セーブ数90。オートセーブは1、クイックセーブ9。
→今まで、10枠の使い方がわかってなかったんですが、オート10枠ではなく、オート1+クイック9だったんですね。
  滅多にクイックを使わないから気付かなかったです。。。スミマセン。
表示はセーブ日付・時刻のみ、コメント記入は可能。サムネイル付き。結構判り辛い部類。
メイン画面にはアイコンはゼロで、一度右クリックでメニューを表示させるか、ウィンドウ右下にマウスを持っていくことでポップアップ。
バックログの表示は矢印キーでできますが、セーブなどが少々面倒(一度の右クリックが手間)だなと思いました。
ショートカットキーを使えばいいんでしょうけども。。。
文字のログが読めるだけでなく背景やCGまで見直せるのもこれまでどおり。
→演出が見直せることで助かる場面もあるのですが、かなり前のシナリオを読み直したい時には
  とても使いづらいシステム。。。

シナリオ部分の評価とは別ですが、今回のファンディスクには横スクロールアクションゲームが収録されています。
が、私のPCでは上手く操作できなかったので評価できません。お許しを。
起動すると起動時ボイスがループし(優子が「リア獣〜リア獣〜」と連呼。そういう仕様かと最初はオモタよ)、
トップメニューの「はじめから」が選択できない状態でした。(カーソルの移動は出来るけど、Zボタンを押しても反応しない)
操作説明だけ、なんとか読めたんですけど。(←ボタンに対する反応が悪すぎたので「なんとか読めた」)。

■音楽 ・・・4点
新曲が3曲でして、鑑賞モードにも3曲しか登録されないという潔さ。
前作からの流用分も、聴けても良いのではと思いました。
プレイしてて「曲が足りない…」と思うことはないので、評価点数はこの程度で。

■総評 ・・・7点
全般的に、幸せで楽しげな日々が描かれる“ファンディスクらしい作品”ではあるのですが
本編が、巷のエロゲとは一線を引く出来だったため、物足りなく感じてしまいました。シナリオ短いし。
ただし、システムとCGがハイレベルのためこの点数です。
良い作品を作れるブランドさんであることは確かかと。

eden*は未購入で、今回付属のBlu-rayでムービーを見て、少し興味を引かれましたが
最後に見れる特典映像(恐らく次回作)では、それほど次には興味を持ちませんでした。
efやeden* とは違う雰囲気の作品っぽかったので。
いろいろな作風に取り組まれるのは、良いことだと思いますが!
また今後、様子を見させていただきます。

■お気に入りキャラ:
             シナリオが薄めに感じた前作からのヒロインではなく、新規攻略キャラの凪で。
             やっぱり、三咲さんボイスは好き!

■お気に入りシナリオ:凪シナリオ
              もともと凪は好きなキャラだったこともありますが
              唯一、90分の長さ(十分短いですが/涙)で物語を描いた凪ルートがお気に入りです。
              今まで恋愛に縁のなかったように思える娘がデレるのは萌えますねw

2011.5.3

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