LOVERS 〜恋に落ちたら…〜
Jellyfish / Shooting Star

◇DATA◇
発売:2003年10月10日

CD-ROM 4枚 主人公以外フルボイス
ジャンル:青春ADV

監督:滝 美梨香
原画:十重五重
シナリオ:MAB ・ 高志奈 未希

―あなただけの恋人が、ここにいます

ある日、親友の脇谷から恋愛相談を受けた主人公。
脇谷が想いを寄せているのは、校内ではアイドル的存在の河合理恵。
主人公とは出身校が同じで交流があるため、そのツテを利用して仲を取り持って欲しいというものだった。

友人のために理恵に近づく主人公だったが、その結果、中学時代に抱いていた理恵への想いが蘇ってしまう。
そして、理恵にも同じ想いがあったため、二人は公には内緒で付き合い始めた。
親友・脇谷を騙す形で・・・。

4月にした、卒業式にはお互いの彼女を連れて学校前の桜並木道を歩こうという脇谷との約束。
けれど、自分の彼女は脇谷の想い人。
高校生活最後の1年間を送った後に、主人公を待ち受ける運命は・・・?

総評:6.5

エロゲ界「延期四天王」の一作品。
PC-98で発売された『ラブ・エスカレーター』のリメイク版で、
『ラブエス』はPC-98の名作とされる。

発売前に公開されていたデモ版の出来が良かったし、名作とのことだったので興味を持って購入(予約したので待ちまくりました/苦笑)。結果…時代を感じるゲームでした(^^;
いろいろとレベルが高いとは思うのですが・・・。

■シナリオ ・・・6点
プレイ期間は1年間あり、じっくりと高校最後の生活を楽しめ(?)ます。
理恵と付き合い始めるのはプレイ開始から割とすぐ、4月。
それから3月まで、親友・脇谷に隠れて罪悪感を感じながらも理恵とラブラブH生活を送るシナリオ。
学生生活の代表的なイベントは網羅されており、まさに学園ラブコメ
そんな中で最後の最後まで「脇谷にばれたらどうしよう」な状態が続くので、罪悪感を感じます。
その割には、デートでは遠慮なくラブラブしてるけど(^^;

シナリオはつまらなくはない(定期的に何か事件が起きて、割と面白い)のですが、
間に入ってくるミニゲームやエチシーン(フルムービー)の印象が強すぎて、本筋が負けている感があります。
読み物メインのゲームだったら、もっとのめり込んで評価も上がったと思います。惜しい

ヒロインは理恵の他に2人(のり子・ひな子)いますが、こちらはおまけといった感じです。
のり子とひな子のHシーンもフルムービーですが、理恵とは比べ物にならない枚数の少なさ。
質は3人とも同程度です。
ただし、理恵の初イベントはやたらとレベルが高い
他を引き離す圧倒的クオリティで、全編これだったら文句なしのエチシーンでした。
アニメの動画としての質は悪くありません。イベントCGと顔が違うけど。。。

■絵 ・・・8点
初Hシーン以外のアニメはラブエスからの流用(絵コンテが)ですが、イベントCGは全て描き直されたようです。
解像度が640*480と低め(さらに、メッセージ部分が黒枠なのでCGはもっと小さい)ではありますが、細かく描き込まれた綺麗なCGでした。
背景も綺麗です。
ただ、キャラは所々に時代を感じます(^^;
特に、男性陣。イマドキこれはありえないよ!ダサいよ!!
システムと絡むかと思うのですが、LOVERSのすごいところは、イベントCGが目パチ・口パクをすること!
鑑賞モードでもちゃんと定期的に動きます。これは初めてだ。スゴイ。
背景も高い確率でどこかが動いていました。芸が細かいです☆

ムービーの方はラブエス時代そのままということで、顔が立ちグラやイベントCGと全然違ってちょっとショックです。
なんか・・・可愛くないよ理恵;

イベントCGは差分抜いて103枚。エチシーンが全てムービーのため、HCG率は算出不可。
エチシーンは行き先選択で「理恵の家」「自宅」「ラブホテル」のどれかを選び、さらに「Hする」を選べば発生するので「何シーン」という具体的な数は出せません。 ムービーは行為ごとに細かく分かれていますが、74カット+3シーン(ヒロインそれぞれの初H)あります(詳細は「システム」の項で)。

エチシーンがフル動画な上に回数が多く、内容も濃ゆめなので、エチ度は高
ただし、ほとんど全裸で、シーンはカットの繋ぎ合わせになるのでフェチ度は低いです(^^;

■システム ・・・7点
行き先選択+セリフ選択のADVパートがメインになっています。これは普通。
また、エチシーンは行為選択式となっており、行為を繰り返すことでレベルアップ→理恵はどんどん積極的になっていきます
レベルの上がり方は行為によって様々。キスは3段階、フェ○は6段階など。
それぞれの行為・レベルごとにムービーがカット的に用意され、エチシーンはそれらを繋ぎ合わせたものになります。

特徴的なのは、デートの行き先によって発生するミニゲーム
もぐらたたき、射的、クイズ、ブラックジャックなど7種類。ものすごい凝ってます。
このミニゲームの成績によってエチシーンで選択できるコマンドが増えたりするので気が抜けません
そのくせクイズやブラックジャックは難易度が高く、なかなか厳しいです。
こういったせいでシナリオの印象が薄れてしまうのですな。。。

目パチ・口パク・背景アニメーションの良さは「絵」の項で述べたとおり。
演出はハイレベルです。これをPC-98でしてたの?と思うと驚愕(PC-98でも目パチ口パクしてたかは知りませんが;)

操作面は不便さが目立ちました
一番不便だったのは、メッセージ送りがマウスクリックでしかできない。キーボードユーザーにはかなりの面倒さでした。
また、プレイ画面にはボタンは一つもなく、全てシステム画面を起動してからになるので面倒。ショートカットキーもないですし。

セーブはノーマル50個、オートセーブが20個。選択肢の前でこまめにオートセーブが入るのは便利でした。
表示は「○月○週」のゲーム内日付と、セーブ日時とサムネイル。サムネイルはカーソルを合わせて初めて出るタイプです。
ちょっと使いにくかったなぁ。

あと、ディスクレスによる起動が不可能です。
まぁ、それはよくあることだしいいんですけど、インストール時に「音声も全てインストールする」モードがあったんです。
ディスクレスでプレイしたかったから全部インストールしたのにぃ。
音声はHDから読み込むから、CDの存在確認は、ホントに早期売買防止のためだけなのか。
ディスクレス不可だってわかってたら音声インストールしなかったなぁ。そんなに動作が遅くなるとは思わないし。

■音楽 ・・・5点
総曲数は23。ボーカル曲はありません。
基本的にはゲーム音楽らしい明るい雰囲気で、しっとりとした曲はピアノメインです。
特に印象に残らなかったので平均点で。

そういえば、音楽鑑賞モードは曲を選ぶと、それに合わせて3DポリゴンのSDキャラが演奏します。
なんか変なトコに力入ってるんだよなぁ(^^;

■総評 ・・・6.5点
もう少し早くに…まだ私のエロゲ経験が浅かった発売時期にプレイしていたら衝撃の作品になった可能性があります
そう思うくらい、全体的なレベルは高かったです。
しかし、なぜこんな点数か。
私のエロゲ歴が長くなって、この程度ではそれほど驚かなくなってしまった。
(音楽について言えば、最近はボーカル曲ありのゲームが多くて、それで点数を稼ぐ作品も多い)
そして、LOVERSは操作面などに古臭さが残ってしまっていた。
男キャラのデザインや言動に残る「時代」を感じて笑ってしまい、共感しようと思えなかった。

シナリオは、1年の間に定期的にちょっとした事件が起こって楽しめますが、エチシーンのインパクトのために抜きゲーの類に入ると判断します。これだけの動画収録してるのはなかなかないんじゃないかなー。アニメ量で超えられるのはスクイズぐらい?(笑)

あ、もうちょっと攻略対象が多くても良かったかなと。
エチシーンがムービーじゃなくてもいいから、少なくとも真由美は攻略対象でも良かったのでは。
貴重な眼鏡巨乳キャラw

ところで、明らかに未成年な主人公がミニゲームで「ビール一気飲み」するのはどーかと思いましたよ。
普通に行き先にバーもあって、飲んでるしなぁ(これは、付き添う理恵やひな子も。のり子はたぶん成人してるからOK)
合宿先で隠れて飲むのは学生さんって感じで、まだ許せるけど。

■お気に入りキャラ:美紀
             いたずらでかけたテレクラで呼び出した女子高生。
             脇谷のまっすぐさに惹かれて、更正していきます。
             脇谷は、約1年間親友に騙され続ける相当かわいそうな設定ですが、美紀の存在のおかげで救われたかな。
             のり子・ひな子がツンツンなので、作品内唯一のツンデレキャラ!(笑)
             ちなみに攻略対象ではありません。残念ー。

■お気に入りシナリオ:理恵ハッピー
              ・・・かなぁ?
              エンディングは脇谷エンドが一番好きなんですが(ただ、脇谷×美紀を応援したいだけw)。
              主人公と理恵の関係だけ見たらこの理恵ハッピーがいいけど、
              脇谷との関係がどっちつかずなまま終わってしまったのですっきりしなかったです。

2006.07.10

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