Quartett!
Littlewitch

◇DATA◇
発売:
- 初版 -
2004年4月23日 CD-ROM 2枚
- Standard Edition -
2006年12月22日 DVD-ROM 1枚
(上記2バージョンの差は、添付特典のみ)

ボイスなし
ジャンル:FFDアドベンチャーシステム

原画:大槍 葦人
シナリオ:飯田 和彦

―恋のステージ、始まる。

マグノリア・カルテット・コンクール。
世界的に有名なその音楽祭への特別出場権を得るチャンスが、マグノリア音楽院の学生には用意されていた。
学院の期末試験で好成績を収めれば、上位2組がコンクールに出場できるのである。

クリスマスの夜、教会で開かれた演奏会でマグノリア音楽院の教師・クラリサに目を留められたフィルは、
学院では異例の転入を果たす。
そこでクラリサから依頼されたのは、メンバーが一人退学してしまい、まとまりを失っていたカルテットのまとめ役。
シャルロット、ユニ、淑花(スーファ)という3人の少女が在籍するチームだった。

個性豊かなメンバーや、その周囲にいるクラスメイトたちと学院生活を送りながら、皆でコンクール出場を目指す。
悩みや挫折と戦いながら。

総評:7.5

FFD(Frorting Frame Director)システムと大槍氏の絵が気になっていた当作品。
発売から約2年後、廉価版が発売されたためそちらを購入しました。
シナリオはそこそこでしたが、システム・音楽が良かったためこの総評です!

■シナリオ ・・・6点
シナリオ担当の飯田氏は、私のプレイ履歴内では『カルタグラ』を書かれた方です。
全く雰囲気の違う作品なので、あまり参考にはならないかもしれませんが(^^;

音楽院を舞台に、同じカルテット内の女の子と交流を深める学園モノ。
ドタバタコメディではなく、それほどドロドロともせず、割と普通な雰囲気です。言ってしまえば、よくありそうというか。
コンクールを目指す過程で自分の才能に悩んだり、人間関係に悩んだり。
ただ、プレイ前に抱いていたイメージよりは、コミカルなシーンが多かったです。

シナリオはメインヒロイン3人それぞれに用意されていますが、前半はほぼ共通ルートで、
学校の試験終了後から個別要素が増えてきます。
が、それでも共通部分が多く、2人目以降のプレイは既読スキップをしようすればさらっと終わってしまいました

その共通部分で描かれているのがシャルロットをメインにしたシナリオのため、ユニ、淑花ルートは
いまいち物足りない(というか、シャルはどうなったの!?と思ってしまう)感じでした。
内容もシャルロットシナリオが一番良かったと思うので、シャルのためのゲーム、と言っても良いかと。
全ヒロインクリア後に真のエンディングが見れるので、シャルの問題(マリウス氏関連)が投げっぱなしということもないんですけどね。

エチイベントはメインヒロインに各2回、サブキャラ2組にそれぞれ1回ずつ(男性=主人公ではありません)
それほど濃ゆい内容ではないです。<でも、エロさを感じる絵もあり…詳しくは絵の項で。
というか、FFDシステムとエチシーンの見せ方が合ってないです!ものすごくイマイチ。
詳しくはシステムの項で。

■絵 ・・・8点
大槍葦人という方は、エロゲに手を出す前から知っていました。
イラスト系の雑誌に連載を持っていらっしゃったりしましたので。コンシューマゲームの絵も描かれてましたし。
そのため、私の中では大槍氏は原画家さんではなく、イラストレーターさんだったんです。
エロ原画してると知った時は結構衝撃でしたよ。。。(懐かしい思い出w)
個性豊かな絵を描かれる方なので、イラストレーターだと認識している頃から気にはなっていました。
私の絵柄とは全く違いますけどね。水彩っぽい描写が綺麗で。
そんなわけで、一回本職(?。結局どっちがメインなんだろ;)の絵も見てみたいなと思っていて、廉価版を買いました。
一番の購入理由は、某日参サイトさん(管理人さんは貧乳スキー/笑)で高評価されてたことですが。

えぇと、脱線しましたが。
エロゲの絵としてはかなり特異な絵柄です。好みは別れるところでしょう。
全く受け付けない方は、プレイしない方が無難です。
ロリ絵の評価が高い方のようですが、メインヒロインでは特にロリなのはシャルのみ
他のヒロインは特に身長が低くも胸が小さいわけでもないので、ロリ目的で買うにも無理があるかもしれません。
ただ、共通して細身ではあるので、むっちり感があるのが好きな方も向かないでしょう。

FFDシステムを使用したエチシーンは、局部アップのカットが入ります。
モザイク大き目ではありますが、結構エロい…と思いました。
そして超個人的ですが、フィル君の手は手フェチな私好みでした(笑) なので、局部アップが余計エロく見えるw

イベントCGは差分抜いて180枚。HCG率30%。イベント数は8。
顔のみのアップのものは、Hシーン用CGでもHCGとしてはカウントしていません。
「動く漫画」と表されるFFDシステムは、用意しなければならないCGの量が、普通のADVの比にならないと思われます。
それでも不満に感じない程度の枚数を用意したことは評価したい。

■システム ・・・9点
さて、ここまででもちょこちょこ名前を出した「FFDシステム」。
先ほど述べましたが、わかりやすく言えば「動く漫画」
一般的なADVゲームは立ち絵を表示し、画面下部のメッセージボックスにセリフが表示されますが、
FFDシステムは、細かくコマ割りされながらシナリオを紡ぎ、セリフは漫画のように吹き出しに表示されます。
ただ表示されるだけではなく、セリフの語調によって字体が変わったり、表示速度が変わったり。
ボイスは一切ありませんが、話している雰囲気は想像できました。
どんなんよ?と思う方は、OHPで体験版をDL&プレイされた方が早いかと(^^;

途中、セリフを選んでルートが決まっていくのは普通のADVと同じです。

FFDシステムによる描写は良かったのですが、エチシーンには不向きでした。
見せ方にもよるとは思うのですが、「セリフの流れと共にCGを替えて行かなくてはならない」という決まりでもあったのか…
いや、その考えは別にいいんですが、その割に用意されたCG数が追いつかず、シーン内で数枚の絵を繰り返し使用するのがイマイチでした。
エチシーンでは文章とCGの不一致が目立ち、ムード半減でしたよ。

オート、スキップ、メッセージログ表示などの基本機能は完備。
スキップについては、2倍速〜32倍速まで選択できます。
(ただ、○倍速にした後に通常の速度に一発で戻す方法がわからず…1クリックごとに速度が上がってしまうので、
 8倍速スキップ後、元に戻したかったのに実際には16、32倍速になってシーンが駆け抜けていってしまったのはショックでした。)
その他、基本速度(×1.0〜×16.0 0.1刻み)、演出の効果速度(×0.0〜×5.0 0.1刻み)、
オート待ち時間(0.0秒〜5.0秒 0.1刻み)も細かく設定できます。
マウスボタン、ファンクションキー、汎用キー(矢印キーやHome、Delete、PgUpなど)へのショートカット割り当ては自分好みに設定可。
非常に使いやすかったです。システム画面もおしゃれで見やすかった。

セーブはノーマル60個、クイック20個。十分です。寧ろ、そんなにいりません(^^;
表示はプレイ日付とゲーム内日付、サムネイルの表示。
セーブ箇所の移動、セーブの複写、消去ができるのも珍しいなと思いました(使いませんでしたが)。

■音楽 ・・・9点
音楽監修は、ゲーム音楽を多く制作されている、細井聡司氏(hosplug)。
kalaさんが所属されていたEnergyFieldのメンバーであり、霜月はるかさんとの関わりもある方。←管理人的注目ポイントw
総曲数は43(BGM39+ボーカル4)。
なお、BGM39に既成のクラシック6曲を含みます。
ボーカル曲は、テーマソング『ランピン'』と、各メインヒロインED用に用意された『木漏れ日』、『ツブオト』、『虹の彼方へ』の3曲。
歌うのは全て、中原涼さん。
古めの作品にしてはボーカル曲が多いと思ったんですが、
調べてみるとちょうどボーカル曲のテーマソングが増えてきた頃になるのかな?
いずれにせよ、ヒロイン別にED曲が用意されているのはすごい。

BGMは、作風に合わせてか弦楽器によるクラシック調のものが多め。こういう雰囲気は好きなのでGoodでした。
コミカルなシーンやちょっと暗いシーンにはゲームっぽいものも用意されています。
キーとなるシーンで流れるカルテット用の曲『咲き誇る季節』は、ぐっと来ました。
カルテットの演奏は、実際に生演奏を収録したものとなっています。
曲数も43と十分多い
ボイスなしの分、雰囲気を伝えるためにBGMは必須ですが、よく作られていました。

■総評 ・・・7.5点
純粋に評価点数を項目数で割ると8点なんですが、大切なシナリオが普通だったため、7.5にさせて頂きました。
つまらないわけではないけれども、あまり長くないし、何よりシャルに偏りすぎなところが惜しかったです。
システムは非常に丁寧な作りで音楽も良いので、がんばれシナリオ!という感じでしょうか。
FFDシステムは、よく出来ていると思うので興味のある方は是非。
ただ、これがエロゲ向きかどうかは…微妙です。
FFDシステムを使用した作品はQuartett!が最後になっているのも、そういった理由があるからかもしれないなと思ったり。

とりあえず、今までは大槍氏の絵の印象しかなかったLittlewitchのイメージはアップしました!
ちゃんとしたゲームを制作されているんだな〜と。

■お気に入りキャラ:シャルロット
             ユニと微妙なラインなんですが、ちょっぴりツンデレ傾向のあるシャルで(笑)
             別にロリだからではありませんよ!
             ところで、シニーナやクラリサも攻略対象だったら良かったのにと思います
             (シニーナはハンスとくっついちゃうので、無理があるかもしれませんが)
             ユニ&メイの双子ルートとかもアリでは…。

■お気に入りシナリオ:シャルロットルート
              理由は、シナリオの項や総評に書いた内容と重複しますが、一番ちゃんと書かれていたのが
              シャルシナリオだと思うから。
              かつて神童と呼ばれたシャルの苦悩、恩師マリウスへの想いなど、内容が良かったです。

2007.03.26

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