Really? Really!
Navel

◇DATA◇
発売:2006年11月24日(Limited Edition)
 DVD-ROM1枚

フルボイス
ジャンル: 恋愛アドベンチャー
原画: 西又葵、鈴平ひろ
シナリオ: あごバリア

都合により微妙な挿絵で…スイマセン;

―ボクと同じ思い出を持つキミに
   キミと同じ思い出を持つボクへ―


プリムラの魔力実験の影響で、記憶を破壊されてしまった楓。
誤った記憶を受け入れることの出来ない楓は、自己防衛のために昏睡状態に陥ってしまう。
楓を目覚めさせるためには、楓の精神世界に入り込み、記憶を修復するしかない。

記憶を修復できるのは、楓の正しい過去を知っている人間だけ。
こうして、稟はじめバーベナ学園の仲間達と、幼馴染の桜は楓の精神世界へ入り込む。

楓の過去を振り返る…その過程で、稟と楓しか知らない過去を振り返ることになることも稟には予想できた。
思い出すのも辛い二人の思い出。
けれども、楓を救うためだから。
今だからこそあの過去を振り返り、過去を受け入れる必要がある。
稟は、幸せな今を取り戻すために、過去へと続く記憶世界の扉を開く…。

総評:7.5

同ブランドデビュー作『SHUFFLE!』の後日談(楓エンド後)を綴った作品。
楓ファンディスク的な位置づけですが、容量は通常作品並み。
SHUFFLE!以降の関連作品…『SHUFFLE!ON THE STAGE』『Tick!Tack!』からもキャラが総出演の、SHUFFLE!シリーズ総決算。

■シナリオ ・・・7点
『SHUFFLE!』の後日談で、相変わらずのドタバタコメディーです。
イベントが発生するヒロインは複数ですが、実質は楓ルート一本道。
エンディングは一つしかありません(バッドが一つありますが)。
でも、今回は一本道ということで余裕があり、素直にコメディーを楽しめる仕上がりでした。
稟と楓の辛い過去を、二人それぞれの視点から振り返ることができて深みも出ていたかと。

『SHUFFLE!』プレイ後に「楓ルートは描写不足」だとここのレビューにも書いていたので、
そこが補填された形になる今作はなかなかいい感じでした。
「今作を出すために、『SHUFFLE!』でわざと描写薄くしてたわけはないよねぇ?」と思ったり(^^;

楓ルートのみとはいえ、「間違った記憶」として他ヒロインとのエチイベントが数多く発生します。
本当は楓が恋人なのに…と思うと、ものすごく「稟、プレイボーイすぎ!」と思ってしまう。
その他ヒロインが稟を想っていることは、実際間違ってはいないため、あり得てしまう世界なので、余計。

『SHUFFLE!』では、稟、なんでこんなにモテモテなの?と思うところもあったのですが、
今回は「あー、そりゃモテるわ」と納得できる部分が多かったです(笑)。
やっぱり、各キャラの個性をしっかり描けていたのかな。
(残念ながら、今回出番の少ないネリネ、シアの描写はほとんどないので…ファンの方はご了承の程。)

エチ濃度は、純愛もの・明るい作風にしてはちょびっと濃い?かな?
いろいろフェチ的要素を突いてきています
ファンからの要望が多かったらしい亜麻イベントは、ないんですけど、ギリギリまで頑張ってくれてました。

■絵 ・・・8点
原画は西又氏、鈴平氏の2名構成で、実際の配分も同じくらいかな?
ヒロインは西又キャラの方が多いけど…男性キャラはみんな鈴平氏担当なので、印象に残りやすいのかも。
元々Navel作品のCGは綺麗でして、今回ももちろん綺麗
人気の高いお二人ですからねぇ…さすがと言う感じ。背景も綺麗でした。
一点、個人的に残念だったのは、意外と桜のCGが少なかったこと。
総枚数・イベント数共に亜沙、プリムラに負けております。。。(プリムラのCGとは同数)

イベントCGは差分抜いて114枚、HCG率39%。イベント数は16
立ちグラ鑑賞システムも健在です。
いろいろな年齢の、いろいろな表情・服装が好みで見られるのはGood。

■システム ・・・8点
場所移動式ADV。
実際には、場所の選択よりも大切な部分を担うシステムが他にあります。
「リアリーアタックモード」と名づけられたパートがそれで、間違った楓の記憶を修復するパート。
楓のセリフの中から間違った表現を見つけ出し、正しい記憶に繋がるキーワードを提示する。
正しいものを提示できれば記憶修復成功、5回失敗するとゲームオーバー→バッドエンド。
このリアリーアタック、難易度が高いです
というのも、今作だけプレイしていてもわからない間違いが多いから。
『SHUFFLE!』(と、少し『Tick!Tack!』)をプレイしており、しかもその細かい設定やシナリオの展開まで覚えていないと
「間違いだっ」と気付けないものが結構多かったです。
まさにシリーズ総決算…。
本編はまかせろっ!という方には、知識試しにもなってかなり面白いんじゃないでしょうか。
私は割と他力本願でした;

一点、Navel作品を通して見て強化された点は、立ちグラの演出効果
キャラの動きに合わせて、立ちグラが上下したりうろうろしたり。
アージュ作品の他に立ちグラが動くのは見たことなかったので、おぉっと思いました。

オートモード、スキップ、バックログでの音声再生等、基本的なシステムは完備。
各機能を、自分が使いやすいキーに自由に割り当てられるのはやはり良い。
おかげでほとんどワンタッチで操作できました。

セーブ数は標準100と、クイックセーブ3、拡張セーブはディスク容量の許す限り。
セーブ日付・時刻記録、サブタイトル表示、回収したキーワード、思い出の数の表示、サムネイル付きですが、
やはりNavel作品、サムネイルはセーブ箇所にカーソルを合わせて初めて表示されます。
サムネイルを大きく表示できるのに省スペースな点を推しているのかもしれませんが、私はそれぞれに付いててほしい。
わかり辛かったです。

■音楽 ・・・7点
テーマソングは『Remember Memories』。Navel作品っぽいなーというのが最初の印象。ポップな曲調です。
その他、ボーカル曲は挿入歌『Ageless Love』とエンディング曲『Happy Dream』。
『Ageless Love』はバラードなのですが、盛り上がる場面で入ってきて良い効果を与えてました。ぐっとくる感じ。
BGMはポップなゲーム音楽系が多く、ピアノ曲が少々。
総曲数は新曲23+前作SHUFFLE!(ON THE STAGE 含む)からの流用24、Tick!Tack!から10

■総評 ・・・7.5点
SHUFFLE!シリーズでは、間違いなく一番良い出来だったでしょう。
楓以外のヒロインのファンの方にどう捉えられるかはちょっと心配ですが(^^;
本編は「物足りないー 走りすぎー」と思うばかりでしたが、これだけちゃんと描いてくれれば、納得。
というか、もう稟と楓はくっつかないといけないでしょ?と思ってしまいます。ごめん、その他のヒロインズ。
本編プレイ時には楓はそれほど好きなキャラじゃなかった(寧ろ苦手系)けど、リアリアを介して、好きになりましたよ。
やっぱりプリムラや亜沙の方がキャラ的には好きだけど…同じ位置に並んだというか。

■お気に入りキャラ:
             上であんなことを書いておきながら、桜かよとw
             正直、今回の作品内ではキャラの優劣はとっても付け難いです。
             シナリオが楓ルートしかないので、その他ヒロインの印象が薄い。
             それでも私が桜を上位にするのは、桜の性格に共感したから。
             とってもいい娘ですよ、桜。稟は本当に贅沢な幸せ者です。

2006.12.26

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