世界ノ全テ -remind of you-
たまソフト

◇DATA◇
発売:2002年12月13日
DVD-ROM1枚   フルボイス
ジャンル:長編青春アドベンチャーゲーム
原画:大崎シンヤ&BAB(背景)
シナリオ:霊岳

<サイトからの画像利用不可だったのでイメージCGナシですー>

4月に発売されていたオリジナル版に追加要素を加えたDVD版。
イベントCGの追加&リファイン、背景書き直し等行われているが
一番の目玉は、オリジナル版の「その後」を描いた追加シナリオ。
オリジナル版でのやりきれなさを解消したいならこちらもプレイ!

もし…君が、この世界のどこかで傷つき……
そして悲しんでいるのなら

どうか…俺の元で癒して欲しい

…君を…愛しているのだから…

8年ぶりに故郷に戻ってきた主人公、宮本浩。
かつての友人との再会、新しい仲間との出会い、そして彼女との出会い。
繰り返される学園生活の中で、少しずつ変わっていく彼女との関係。深まる絆。
けれど、日常は、いつからか非日常へと姿を変えて…

忘れられない青春の思い出が、あの冬に詰め込まれている。

総評:7

人様から推薦を受けてプレイしてみました。
ネットでの反応も良いようだったのでプレイが楽しみだった作品です。

■シナリオ ・・・7点
物語は主人公、浩が新しい学校に転校してくるところから始まります。
そこから、友人と数人の女性徒と出会い関係を築いていく、まあよくある学園アドベンチャー。
ひとまず、11月末に行われる文化祭が最初の目標地点と言った感じでシナリオが進みます。
けれど、9月の転入からこの11月末まで、これといったイベントは起こりません。
女の子とのデートすらなく、もちろんエチシーンもありません。
だからといって学校でドキドキハラハラな事件が起こるわけでもなく…
正直、前半はかなりだるい感じでした。
選択肢もほぼ行き場所の選択のみなのでヒロイン狙うのも正直わかりにくいし、すんなり進めたいなら攻略サイト見た方がいいと思います(^^; もちろんちゃんとシナリオを読んだ方がいいけど、自分でじっくり選びながらというまでの必要性は感じませんでした。それほど、前半のシナリオに重みが感じられなかった。

ポイントは文化祭終了後からのシナリオです。ここからシナリオが一気に「非日常」へと動きます。
とりあえず目当てのヒロインとくっつきましょう。それでまずは気持ちが救われます(笑)
その後は、選択したヒロインにより多少の差はありますが、ほぼ智子のイベントを中心としてシナリオが進みます。
イベントに対し、若さを感じずにはいられない、言ってしまえば無茶な印象を受ける行動を皆が取りますが
その「ちょっと普通それはないだろ。やらんだろ」な感じに慣れればこのゲームは楽しめるでしょう。
最初は「え、それはチョット 作りすぎやろ」て思うと思うんですけど、きっと慣れます。
エロゲだと思ってやらない方が楽しめるかもしれません。
熱い青春群像劇だと思いながら進めてみましょう☆

起こるイベントは決して明るく楽しいものではなく、少年少女vs大人、もしくは現代といった感じ。
強い意志を持つ彼らが、この事件をどう乗り切るかが見ものです。

一番の盛り上がりは智子シナリオの最後に用意された切ないイベント。
両思いのラブイベントだけど、無性に切ない。これはプレイして体験してみて下さい。

オリジナル版だとこの切なさが解消されることなくゲームは終了します。
はい、辛いです。
なので追加シナリオ-remind of you-はやった方がいいと思います!
ゲームや映画で「続編なんかいらなかったのに」というものは数多くありますが、このゲームはやった方が良い。
ま、「えぇ?そんなんアリ!?」と思う展開な気もしますけど、それはオリジナル版部分で十分体験した後なので(^^;

この作品内でのエロは、恋人同士が必要な場面で…程度。(各ヒロイン複数回ありますが)
ごく自然な感じなのですが、エロ目的な方には辛いでしょう。
エロ目的オンリーなら買わないほうがいいかも。シナリオを楽しんで欲しい作品です
シナリオ単体の評価は、前半のダルさと後半の盛り上がりが相殺して7点評価。

■絵 ・・・7点
私の絵の好みは過去のプレイ作品や私の絵柄等でわかると思うのですが、
ご察しの通り、大崎氏の絵はそれほど好きではありません。
セル塗りはまぁいいんですが、絵柄がちょっと好みからは外れている。
けど、この青春群像劇を描くには適した絵柄だったと思います。
男性キャラをしっかりと描くことが必要でしょうから、それはバッチリでした。
むしろ女性キャラより男性キャラの方が表情も魅力的かも…(ロン毛ストレートは嫌いですが/爆)
ただキャラの顔にばらつきがあるのはちょっと辛いですね。
しかも、メインヒロインである智子の顔が特にばらばらなので問題ありだと思います。

ツボをつくCGや塗りが少ない中で、1枚おぉっと思ったのはかすみ先生とのキスシーン(@かすみルートラストイベント)のCG。
なんだかこのCGは他とは塗りが違う感じで、構図も迫力(?)があるし好きです。
この1枚に限らず、かすみ先生とのラストイベントCGは塗りの気合が違うような。

背景CGが大幅にリニューアルされたらしいんですが、細かくて綺麗な背景でした。
リニュ前の背景をちらっと見たんですが全然違います!すごく良くなりました。
イベントCGは差分抜き147枚、HCG率33%
立ちグラの特別バージョンみたいなのも枚数に入れてるんでHCG率が低くなりました。

■システム ・・・7点
*パッチファイルがOHPで配付されています。
 リニューアルパッケージ版前に購入された場合は適用を忘れずに。スキップが出来ないそうです。

特に問題ありません。並みより上のこの点数。
セーブ数は十分だし、クイックセーブも5つ保存されます(古いものから自動で消えていくらしい)
2周目以降、前半のシナリオと選択肢がめんどかったのでちぇりーで以前あったシステム「次の選択肢へ」が欲しかった(^^;
フルボイスですが男性キャラの声も消せません。
ので、男性の喘ぎ声聞こえちゃったりするのは辛いかも?←主人公じゃない声で、あるんです(汗
鑑賞モードで、CG、イベントだけでなくOPムービー、EDムービーが再生できるのはいいですね。
他作品でもOPはよくあっても、EDはなかなか珍しいのではないでしょうか。

■音楽 ・・・8点
この作品で忘れてならないのは、音楽の評価でしょう。
Energy Fieldさんにより監修されており、主題歌及び多くの挿入歌を歌うのはkalaさん。
ちぇりーの『CRAVE×10』を私に買う気にさせた素敵ボイス&メロディーのあの方々です
挿入歌の種類がたくさんあるので、kalaさんの歌をアップテンポなものからバラードまでじっくり聴けます♪
私のお気に入りはOPとEDで使われている『未完成の城』。これはアップテンポナンバー。
(でもC10のPhilosの方が好きだな〜と思ってました;;)
インストゥルメンタル曲も、それぞれがシーンを盛り上げるのに大きな役割を果たしていたと思います。

■総評 ・・・7点
とにかく、絵やエロじゃなくてシナリオだ!の一言。
<エロがダメダメなわけじゃないんです。けど、このゲームに大切なのはエロじゃないと思う>
それなのに、前半のダルさがあるので惜しいです。
ヒロイン攻略のためにあの長い前半をやり直すのは苦痛でした、ほぼスキップでしたけど。
盛り上がる後半は若さを感じ、ラストに向かってやや鬱に。追加シナリオで救われましょう。
青春時代の熱さ、ひたむきさが好きな方にはオススメの作品です。
キャラがもっと好みだったら良かったかも。
絵に重きを置いてしまうタチなのでこの点数で(駄目レビュアー)。
エンディングにむかうシナリオが面白いけど、ありえなさすぎさを感じてしまってちょっと引いたところもありましたし。

◆お気に入りキャラ:キャラとして好きなのはまりも。自分に正直で明るくてかわいいです。シナリオとしては痛い展開が入ってくるので(滅)

◆お気に入りシナリオ:智子(-remind of you-含)。やっぱシナリオは智子。あの切なさは味わうべき(笑)。ほのかのギリギリ最後まで三角関係な感じも割と好きでした。